Part1~Part10

ハーブ解説過去記事まとめ Part6

今回改めて解説するのは、お酒飲みすぎた後のケアに有効なアーティチョーク、お腹の調子を整える食べ物の代名詞アロエの2種類です。

Cynara Scolymus L

欧米では蕾が食材として人気です。晩秋にはロゼット状になり冬を越します。高さは1.5メートルほどで、グレーを帯びた葉と赤紫色の花が特徴です。

古代ギリシア語でCyon「犬」に由来し、総苞の棘が犬の牙に似ていることが由来し、Scolymusも古代ギリシア語で棘のあるという意味です。

歴史

古代ローマ・ギリシア時代

この時代の人々も高く評価したハーブで、特にローマ帝国の軍医ディオス・コリデスは、体臭を抑えるのに根を潰して脇に塗ることを推奨したとか。

日本

日本には江戸中期頃に渡来したとされていて、当時は観賞用として栽培されていました。

草木図説では、「花床を煮て、食塩、油、胡椒で食す。」という記録が残っており、食べられることは知られていましたが、あまり普及しなかったようです。

利用法

料理

お酢かレモンの輪切りを加えたお湯で蕾を15~20分茹で、以下のように食します。

  • 総苞片=内側の果肉を葉でしごいてたべる。
  • 根 本=塩コショウ、オリーブオイル、またはバターソースでどうぞ。
  • 総花床=一番美味しい部分です。

ハーブティー

葉をティーに利用することができ、二日酔い用の薬草茶として利用できます。ただし、苦味が強いため、はちみつを加えるか、ほかのハーブとブレンドして飲みましょう。

薬用

脂肪を分解して消化を促す働きがあり、食べ過ぎや脂っこい食事の後にティーを飲むと胃もたれを防ぐことができます。

アーティチョークのまとめ

古代から人気があるハーブで、花は食用、葉は薬用になるハーブです。

Aloe Arborescens

読み方:アロエ・アルボレセンス

別名「キダチロカイ」といい、1メートルまで大きくなります。南国原産なので寒さに弱いですが、伊豆半島などの暖地では露地でも越冬できます。先端が尖った剣状で、果肉の詰まったゼリー質を内包しており、美容や薬用に重宝されています。

Aloeはアラビア語で苦味のあるに由来し、。Arborescens小さな樹木という意味です。

主な成分と作用

アントラキノン類

配糖体と呼ばれる成分の一種で、腸内で分解されて別の物質になる過程で緩下作用、つまりお腹の調子を整える作用が働きます。植物に含まれているこの成分の量によって緩下作用の強さは変わります。

過敏性や痙攣性の便秘にアロエを使うのは禁忌です。その理由は、アロエの緩下作用が強く、少し多めにとっただけでも腹痛を引き起こす事があり、さらに依存症の引き金になりうるからです。

歴史

古代エジプト時代

女王クレオパトラも、アロエのゼリー質を肌に塗り、日焼け防止に利用していました。

古代ローマ時代

ローマの軍医ディオスコリデスは、「薬物誌」にアロエを使ったという記述が残っています。

紀元前300年頃、アレキサンダー大王は、当時の家庭教師であったアリストテレスの勧めで、アロエを持参し、戦士たちの傷を癒やし、戦果を上げたとされています。

日本

日本には江戸時代に中国から持ち込まれ、貝原益軒の記した「大和本草」に記録が残っているほか、明治19年に制定された日本薬局方には、瀉下剤としての効果が認められています。

利用法

料理

アロエの果肉をヨーグルトと一緒に食べるほか、スムージーの材料にもなります。少し変わった食べ方としては、アロエの果肉を刺し身のように食べることもできます。

美容・健康

スキンケアに役立ち、ニキビや吹き出物、保湿や美白にも優れているほか、シャンプーなどにヘアケアとして傷んだ髪の修復にも有効です。

栽培

寒さに弱いので、日当たりと水はけの良い霜の降りない場所に植えましょう。寒冷地の場合、冬は室内に入れましょう。

寒冷地の場合は、室内で管理しましょう。

その他の品種

アロエベラ Aloe Vera

  • キダチアロエと比べて苦味が少なく、高さも60cm程と小型です。
  • 夏に黄色~オレンジ色で管状の花穂をつけます。
  • 学名のVeraは真の、本物のという意味です。

歴史

アリストテレスはこの品種を珍重し、当時唯一の原産国、アラビア半島周辺の征服をアレキサンダー大王に願い出たという説話があります。

イエス・キリストの遺体は、没薬とアロエに浸したリネンで包まれ葬られたという逸話があります。

アロエのまとめ

食べて良し、健康によしのハーブで、特にお腹の調子を整える時に有効です。

あとがき

今回はアロエとアーティチョークの2種類を改めて掘り下げてみました。

アロエはお腹の調子を整えることでも有名ですが、ジェルの基材にもなるので、手作り化粧品を作るときに利用するのはいかがでしょうか?ちなみに花言葉は「悲歎」、「絶望」とまさかのマイナスなイメージです。

アーティチョークはシナリンという成分を含んでいるためお酒の飲み過ぎによる肝臓へのダメージを軽減してくれる効果が期待できるので、二日酔いの酔い冷ましにもオススメです。余談ですが花言葉は「警告」 「独立独歩」 「傷つく心」 「傷つく恋」 「そばにおいて」 「孤独」 「厳格」。ウーン何というかすごく矛盾しているような花言葉ですね。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

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