過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part15

halpagotyum

南アフリカ原産のハーブで、土壌の水分を吸い上げる能力が秀でており、他の植物が成長できません。非常に頑丈な根を持ち、そこから第2の根っこである根茎を出します。

地面から伸びる根は匍匐性で、赤紫色のトランペットのような花を咲かせます。その恐ろしげな塊茎の見た目から「デビルズクロー」と名付けられました。また、和名がライオンゴロシというちょっと大袈裟な名前です。

デビルズクローの花

薬効があるのは塊茎で、現在でも商業栽培が成功しておらず、自然由来の塊茎が年間2000㌧輸出され、絶滅が心配されています。

主な成分:ハーパゴシド

この成分が単離抽出されたのは1950年頃のドイツでの出来事で、研究の結果貴重な抗炎症作用があることがわかりました。ここでちょっと面白いのは、普通なら単離抽出されたこの成分だけが抗炎症作用に優れている。と思いますが、全草。つまり丸ごと利用したほうが効果があるのではないかという説が提唱されています。

このハーパゴシドの名前も、デビルズクローの学名halpagotyum procumbens(ハルパゴピトゥム・プロクムベンス)が由来となっています。

各種利用法

健康

上記の通り、抗炎症作用に加えて鎮痛作用があり、運動器官の退行性疾患に使われるほか、神経痛、胆嚢、膵臓が原因の消化管機能不全に内服されます。また、緩んだ組織を引き締める収れん作用、リンパ系への刺激作用もあります。

胃・十二指腸疾患の患者への使用は禁忌です。

栽培

野生の品種。熱帯原産なため寒さに弱いです。日当たりの良い砂地を好み、最低気温は5~10℃を維持しましょう。繁殖には春に種をまきましょう。

歴史

アフリカの先住民族達が苦味強壮剤として利用し、リウマチや関節炎の痛みの緩和や関節炎、血液浄化の目的でこのティーを飲んでいました。

特徴

世界中に様々な品種が存在しており、赤い光沢のある果実は料理に絡みを付ける目的で使用されます。見た目は細長い円錐形で、品種によって辛さが異なり色も黄色や黒など多彩です。

高さ60~80cmまで成長し、よく枝分かれする枝に細い葉が互いに生え、6月~9月に小さな白い花が咲きます。また、熱帯アメリカが原産なため寒さに弱く、日本では一年草として扱われていることが多いです。

学名:Capusicum annum

Capusicumはギリシャ語で「袋」を意味し、annumは一年生のという語彙です。合わせると一年草の袋に似た植物という意味になります。

主な成分:カプサイシン

トウガラシ特有の辛さのもとで、口に含むと衝撃が走るような辛さがあるのが特徴です。作用としては胃液の分泌を促して消化を促進したり、体を暖める作用は、一気に体温が上がり汗が吹き出すタイプの発汗作用です。カプサイシンの体温上昇は、持続があまりしないということを覚えておくと良いかも知れません。また、熱に強く壊れにくいというのもポイントです。

各種利用法

料理

煮込み料理や焼き物、炒めものなどに利用できます。生のものはタレ、ソース、ドレッシングに使うとパンチを追加できるのです。漬け物に生のものを使うと、辛味成分のおかげで腐敗しにくくなります。ぬか漬けに唐辛子を入れるのはそのためです。

熟した実も未熟果も利用でき、赤唐辛子はピリッとした辛さですが、未熟果はピリッとした辛さの中に爽やかさが加わります。そのため、柚子胡椒や味噌漬け、酢漬けの調味料に利用されます。

唐辛子を用いた調味料は世界中にあり、韓国の「コチュジャン」、中国の豆を発酵させた調味料「コチュジャン」、アメリカ生まれの「タバスコソース」、メキシコの「サルサソース」などがあります。日本では唐辛子を乾燥させ粉末状にした「一味唐辛子」と、一味に様々な香辛料を加えた「七味唐辛子」があります。

健康

先ほど体を温める作用があると書きましたが、寒い地方での料理にも欠かせないです。さらに、脂肪の分解を助ける効果が期待でき、肥満防止に役立つとされています。また、寒冷地では霜焼けや凍傷の予防として使われることもあります。

多量に食すと粘膜を刺激して内臓を痛めてしまうので注意しましょう。また、敏感肌やアレルギーの人が使用する場合、十分に気をつけましょう。
使用例
唐辛子のチンキ剤

唐辛子をアルコール度数40°のものに漬け、1週間程時間が経てば完成するもので、、これを薄めれば消毒液として利用できます。

チンキ剤についての記事もありますので良かったら参考にしてくれると嬉しいです。

https://www.herbainformationstore.com/2020/01/16/%e5%89%a4%e5%9e%8b%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%80%80%e3%81%9d%e3%81%ae%ef%bc%92/

栽培

熱帯気候でよく育ち、北半球では温室で育てる必要があります。発芽適温が高いので、4月に入ったら種をまき、根本の脇芽を取り除き、3本仕立てにして茎を太くしましょう。赤く色づいたものから順次収穫すればOKです。

同じところで連続で栽培すると育ちが悪くなる「連作障害」が起こるため、同じところで栽培するのはNGです。なので毎年違う場所に植えましょう。

歴史

一般的にトウガラシと呼ばれるのは、かつての中国「唐」から伝来した「辛子」。そのため「唐辛子」と呼ばれます。

唐辛子がヨーロッパに入ってきたのは16世紀頃で、英国の植物療法士の一人、ジョン・ジェラルドは、当時新しく入った植物や珍しい植物を記した書籍、1597年出版「本草書」に唐辛子の記述を残しています。

日本に渡来したのは室町時代の後期で、ポルトガル人によってもたらされたのが最初とされています。甘味種と辛味種に大別され、甘味種と呼ばれるのはフランス語のピメントが訛り、「ピーマン」と呼ばれるようになり、唐辛子と呼ばれるものは「鷹の爪」と呼称されました。

偉人のエピソード

インドにこしょうを求めて航海に出たクリストファー・コロンブスは、カリブ海に浮かぶ西インド諸島をインドと勘違い。そこで見つけた唐辛子を「チリペッパー」と呼び間違えたため、英語名ではそのまま、チリペッパーとなりました。

その後コショウと混同されたまま世界に急速に広がり、その土地ごとの変種が生まれました。

あとがき

今回はトウガラシとデビルズクローの2種類について改めて掘り下げてみました。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

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