過去記事のまとめ

ハーブ解説 過去記事まとめ Part22

Verbascum thapsus

読み方:バーバスカム・タプソス

Verbascum

ラテン語でひげを意味し、全体に毛が生えていることからこの名が付きました。

thapsus

シチリア島の地名タプソス島が由来です。
高さ1.2mまで成長する多年草で、茎が直立し、全体が灰色の毛で覆われています。夏に花を咲かせ、花にはかすかな香りがするのも特徴です。

熱を下げて血の巡りを良くし、咳などの呼吸気系の症状を緩和するほか、緊張や不安からくる症状を和らげるとされています。

各種利用法

料理

リキュールの香り付けに利用できるほか、ハーブティーとしても活用でき、味はやや甘く、香ばしいです。

健康

乾いた咳や炎症性の咳に有効で、咳が止まらないときにも効果的なほか、咳や炎症からくる喉の痛みや花粉症に、アイブライトやペパーミントとブレンドして利用することもあります。

リンパ系の浄化作用に加え、穏やかな利尿作用もあり、リンパの腫れや関節炎にも用いられます。特に、花から作った浸出油が使われます。

栽培

種子から増やすことが可能で、春にまくと翌年の夏に開花します。また、野生化するほど丈夫です。

モウズイカ属の中には毒があるものもあるので、気をつけましょう。

歴史

古代ローマ時代の人々はいちじくが腐るのを防ぐために、マレインの葉で包んで保存したとされたほか、アメリカの先住民はこの葉を燃やして失神した人の意識を回復させるために使ったとされています。

中世の時代では厄災や病気から身を守るハーブとして、悪魔よけや旅に出るときのお守りとして使われていました。

貧しい人々は、マレインの葉を靴に詰めて寒さをしのいだり、デコボコの地面から足を守っていました。そのため、「フランネルの毛布」という別名があります。また、茎と葉を乾燥させたものはよく燃えたことから、「キャンデリラ」という名前もあります。

日本に渡来したのは明治初期のことです。ニワタバコの名前で栽培され、その後各地に広がりました。和名の「モウズイカ」は雄しべに毛が生えているところから付けられました。

学名:Leorunus cardiaca

読み方:レオヌルス・カルディアカ
その名前の通り、生理痛や無月経といった女性特有の症状に活躍するハーブです。

Leorunus

ギリシア語で心臓を意味します。

高さ50~100cmまで成長する耐寒性多年草で、長く四角い茎と深い切れ込みのある葉が特徴です。夏から秋にかけて桃色の花を咲かせ、やや不快な臭いがあります。しかし、この香りはミツバチをよく引き寄せます。

各種利用法

健康

女性の疾患に用いられ、メンタルが原因の無月経や周期の遅れ、生理痛や産後の出血予防に使われます。また、PMS(生理前症候群)、情緒不安定、更年期の症状にも有効です。

鎮静効果も優れており、カモミールやレモンバームと合わせれば不安や緊張などの心理状態を落ち着かせ、バレリアンと合わせればストレス性の高血圧に効果的です。

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歴史

古代ギリシア時代から、妊娠している女性の処方されていた為、「マザーワート」という名前が付きました。当時薬用目的で栽培されたものが、ヨーロッパや地中海沿岸、さらに北米へと帰化しました。

古い文献では心臓を強化し、不安と戦うためのハーブとして記されていますが、今日では鎮静効果のために利用されます。

Equisetum arvense

読み方:エクイセテム・アルウェンス
春に生える「つくし」が成長した姿が「スギナ」で、シダ科の植物です。そのため花は咲かず、胞子で繁殖します。また、すごい勢いで地下茎を伸ばして増殖してしまうため、難防除草に指定されています。成分は所謂ケイ素と呼ばれ、弱った髪や爪などを元気にする作用などがあります。

「つくし」の語源はスギナについていく様子や地面を突いて出てくる「つくこ」が語源と言う説があります。「スギナ」の語源は見た目が杉の葉に似ていることに由来があるのです。

各種利用法

料理

つくしはアクを抜き、おひたしなどで食べることが可能です。また、ハーブティーとして飲むこともでき、味は緑茶に似た香りで、クセがないのが特徴です。

健康

穏やかな利尿作用があるため、夜尿症や泌尿器系の症状に使われるほか、風邪の症状にも効果があり、痰を切って咳を鎮め、喉の炎症を抑えることができます。

また、尿路感染症にも利用することが可能で、血尿や排尿障害、前立腺炎や良性の前立腺肥大にも有効であるほか、月経過多、胃や肺からの出血に使われることがあるのです。

民間療法

外傷や鼻血には、濃く煮出したもので湿布するのがよいです。

栽培

他の植物の生えない酸性の土壌にも耐え、他の植物を侵食するほど旺盛で丈夫です。間違っても他のハーブと一緒に植えないようにしましょう。

歴史

約3億年前からその姿が変わらない植物で、石炭紀の生き残りとされています。祖先は木と同じ大きさだったとされ、進化の過程で小型化していったようです。

学名の由来

Equisetum

「馬」と「動物性の剛毛」が合わさった単語です。

arvense

原野生のという意味です。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

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