過去記事のまとめ

ハーブ解説 過去記事まとめ Part24

Glycyrrhiza glabla

読み方:グリチリイザ グラブラ

学名の由来
glycyrrhiza

古代ギリシャ語で「甘い」と「根」が合わさった単語です。

glbla

無毛のという意味です。

地上部の高さは約40~100cmで、根は1~2mまで成長します。6~7月に葉の腋から紫色の蝶のような花がまとまって咲くのが特徴です。薬用として使われるのは根の部分で、3年のものを。最大の薬効を求める場合は4年目のものが一番良いです。園芸用の品種でヒガンバナ科のリコリスと混同しないようにしましょう。

各種利用法

ハーブティー

とても強烈な甘さがあるので、苦味のあるハーブと一緒にブレンドすると良いです。また、低カロリーの甘味料のため、ダイエット甘味料として活用されています。

健康

トリペルテンやグリチルチンなどのサポニン類を含むため、消化器系や胃炎といった症状に有効で、傷ついた粘膜を修復するのに一役買ってくれます。

呼吸器系にも作用し、痰の絡む咳や気管支痙攣、息切れ、気管支喘息にも効果が期待できます。さらに、エストロゲンも含むため、女性疾患にも効果が期待できます。

外用薬としても使われ、皮膚炎や単純ヘルペスといった症状に加え、植物性のステロールも含むため副腎皮質を刺激してホルモンを分泌させる働きがあり、ステロイド系治療のサポートにも使われることがあります。

栽培

根がしっかりとおろせるように深く耕しましょう。繁殖は種まき、ランナー、株分けで増やすことが可能です。土よりも砂地を好み、高い湿度と夏の気温が適切です。

歴史

古代ローマ時代にはすでに使われ、抗炎症剤として喉の痛みを抑える薬としてディオスコリデス著作の「薬物誌」に記載されています。

同様に中国でも記録が残っており、最古の本草書の「神農本草経」には強壮、解毒作用が、医学書の「傷寒論」には113の処方に80方のリコリスの使い方が記載されています。

日本には8世紀に渡来し、当時の生薬が正倉院に保管されています。更に先の時代、江戸時代の徳川幕府は、農民にリコリスを栽培させ、甘味料の原料としましたが、明治時代に入り、砂糖が輸入され、衰退していきました。

甘草屋敷

山梨県、甲州市にある甘草屋敷は、重要文化財に指定されています。

Abies firma

読み方:アビエス・フィルマ
ヨーロッパもみの木の多くは、木材、樹脂の原料として経済上重要な植物です。かつてはテルピンオイルの原料として1778年のロンドン薬局方に乗っていましたが、他のマツ類に取って代わられました。

かつてはクリスマスツリーの元祖でしたが、ドイツトウヒに変わって、薬用効果も否定されてしまいました。

各種利用法

薬用

殺菌、利尿作用に加え、去痰、血行促進の効果があります。風邪と咳の症状に使われるほか、内服及び外用薬に使用されます。また、下痢止めの内薬特許製剤も、モミの木から作られています。

外用薬としては、リューマチ、関節炎の入浴剤や塗布剤、口腔洗浄剤として利用されています。

伝統的な使われ方として、カナダバルサムという品種は、胸部の感染症、性病、傷、火傷の治療薬として使われます。

実用

モミの木から採れるオレオ樹脂は、顕微鏡のプレパラートの接着剤として使われます。また、精油は虫歯の穴埋め剤、石鹸、化粧品、香水などの定着剤や香料、加工食品の香味料など、多岐にわたります。

栽培

寒さに強く、日向か日陰で水はけが良く、深く根を張れる弱酸性の土地を好みます。繁殖には春に種をまくか、若木を挿し芽にしましょう。若木のときはアルカリ性の土壌にも耐えられます。手入れは春に次々に出る脇芽を取り、頂点の成長点だけを残しておきましょう。

耐寒性はありますが、春の遅霜で痛むことがあり、日光の当たる場所よりも、明るい日陰のほうが被害を軽減できます。

害虫及び病気

  • 樹液を吸う、カサアブラムシ
  • 菌性の立ち枯れ病、さび病
  • 大気汚染によわいです。

収穫

若葉、葉は春に積み、樹皮は随時剥ぐ事ができます。樹脂は樹齢60~80年のものに穴を開けて集め、蒸留することで入手できます。オレオ樹脂は夏に噴出する泡を集めて蒸留しましょう。

あとがき

今回はモミノキとリコリスの2種類について掘り下げました。

モミノキ=クリスマスツリー程度の認識でしたが実はめっちゃ汎用性にある植物だったことを知り、自分はまだまだ勉強不足ということを痛感しました。ちなみに花言葉は「時間」「永遠の命」で、学名の由来にもなっているようです。

リコリスは甘みが強いということは知っていましたがどれくらい甘いのか自分の味覚で確かめてみたいですね。花言葉はたくさんあり、「あきらめ」「独立」「再会」「悲しい思い出」「思うのはあなた一人」「情熱」「また会う日を楽しみに」で色ごとに意味合いが違ってくるようです。

Twitter開設したので、この記事が役立ったと思った方は、いいねやフォローして下さると嬉しいです。⇒@kemu26559875

今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。