過去記事のまとめ

ハーブ解説 過去記事まとめ Part25

様々なアカシア類が園芸用に栽培され、多くの品種が有効な成分を含みます。用途が多く、薬品や香味料、染料や殺虫剤などに加工されます。

次にアカシア類の代表格を紹介していきます。

Acasia catechu

読み方:アカシア・カテキュ

葉や木部を茹でると”カテキュ”、”カッチ”、”ケシュー”という名前の物質になります。これらは粘性の物質で冷めると固まるという特性を持ち、16世紀の貴重な輸出品でした。最初にインドから中国、アラビア、ペルシャへと輸出されたものが、17世紀のヨーロッパに渡来しました。

各種利用法

薬用

赤痢、慢性の下痢、慢性のカタル症状に内服することができ、鼻血、発疹、床ずれ、口内炎、喉の痛みや歯周感染といった症状に対して外用として用いることが可能です。

国によってはカテキュの状態のものは、法規制の対象となることがあるので、扱いには気をつけましょう。

ブレンドの一例

下部消化器官の改善

ペパーミント、ショウブ、アグリモニー、メドウスィート

ハーブ解説 Part73アスピリン発見の鍵となるハーブです。...
口内殺菌用うがい薬

ミルラ、ウィッチヘーゼル

実用

地域によっては燃料に使われるほか、樹皮は皮なめし剤、カーキ色の染料として利用されます。

Acacia senegal

読み方:アカシア・セネガル   利用部位:樹脂

特徴

非耐寒性の低木で、高さは3~9m,広がりは3~5mとなるアカシアです。天辺が平坦な形に茂り、葉は、灰緑色の複葉で、枝は灰色なのが特徴です。

各種利用法

薬用

鎮静作用に加え、皮膚の炎症箇所に保護粘膜を作ることができ、火傷やただれ、ハンセン病の塗布剤に利用できます。さらに、喉の痛みや咳といった症状にカタルの芳香製剤に加工することが可能です。また、下痢や赤痢の薬の特許製剤の原料でもあります。

実用

食品の添加剤として欠かせないもので、安定剤、乳化剤、砂糖の結晶化の阻止剤として使われています。さらに、チューインガムや砂糖菓子にもこのアラビアガムが添加されています。

Acacia farnesiana

読み方:アカシア・ファルネシアナ    利用部位:樹皮、花、莢、種子

各種利用法

料理

熟した種子は、食用オイルに加工されます。

香料

花は香水の原料となり、この花から採れる”ケシ・アブソリュート”は本物のスミレよりも優れた香りだとされています。そのため、ポットポプリに加えられます。

薬用

樹皮は下痢や皮膚疾患に内服することができ、花は乾燥肌用の入浴剤に利用されます。

パルサティラ

このハーブは主に配糖体のラヌクリンという有毒な成分を含みますが、使い方によっては薬になり、主に女性特有の症状に働きかけるハーブとなります。

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特徴

約30cmほどまで成長するハーブで、紫色の花にビロード状の毛が生えているのが特徴的です。

花が咲くのは4月頃で、復活祭の頃に咲くとして、別名「パスクフラワー」という名前があります。

各種利用法

薬用

女性の月経トラブルに活躍するハーブで、無月経や月経不順に悩む人にオススメです。また、痛み全般にも効果が期待でき、生理痛や歯痛、頭痛や卵巣の痛みに加え、男女ともに生殖器の痛みにも使われています。

精神的に傷つきやすく、涙もろい状態や気落ちしてしまった心の状態を優しく整えてくれる効果が期待できます。

ホメオパシーという療法に使われることもあり、涙目に効く、「プルサティラ」というレメディーの原料となっています。

生の状態だと有毒なため、使用する場合は完全に乾燥させた状態で使用しましょう。

ブレンドの一例

不眠

パラサティラ×パッションフラワーレモンバームスカルキャップ

歴史

ギリシャの博物学者ディオスコリデスは、眼の炎症に対し使用を勧めており、後のイギリスを代表するハーバリストジョン・ジェラードやニコラス・カルペパーも同様に勧めていることから、古くから催涙に対して効果が期待できることが伺えますね。

ギリシア神話とパルサティラ

このハーブはギリシア神話に登場する美の女神、アフロディーテの涙から出現されたという逸話があります。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

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