過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part37

アントゥクリス

アニスのような香りを持つセリ科の植物で、日本ではチャービルという名前で親しまれています。

高さ20~60cmの多年草で、細い茎は中空となっており、よく分岐する枝に複葉がつくのが特徴です。6月に小さな花が集まった状態で咲きます。

各種利用法

利用部位:葉

料理

フランス料理には欠かせないハーブで、ポテトから肉、魚料理に万能に使え、ラヴィゴットソースやフィーヌゼルブに必ず入ります。

ラビコットソース

香味野菜やピクルスを刻み、オリーブオイルやビネガーと混ぜ合わせたソースのこと

フィーヌゼルブ

フィーヌゼルブとは、生のフレンチタラゴン、チャイブ、パセリ、チャービルを刻んで混ぜ合わせたミックスハーブのことです。

アニスは香りが飛びやすいため食べる直前に加えましょう。また、保存する場合は乾燥させるよりも冷凍のほうがオススメです。

薬用

浄化強壮作用、去痰作用があります。また、血液を浄化する働きや肝臓、腎臓の感染症に効果があるとされています。

内服することで体液保持、リューマチ、湿疹、黄疸に効果が期待でき、外用として用いれば、結膜炎やまぶたの炎症、内痔核に有効だとされています。

栽培

寒さに強い園芸品種です。半日陰で水分を保持できる肥沃な土壌を好みます。繁殖には早春~秋の初めに種をまき、20cm間隔で間引きましょう。収穫は花が咲く前に刈り取りましょう。

気温が高く、乾燥した状態が続くと徒長してしまうため、温度の管理は注意しましょう。

歴史

古代ローマ時代には既に登場しており、博物学者プリニウスはしゃっくりを止めるとして多くの人に勧めていました。

中世ヨーロッパの時代では魔力を持つ「魔法のハーブ」という一面と、腎臓や肝臓の浄化に役立つという面があり、大切にされていました。

イギリスのハーバリストニコラス・カルペパーは体を温める作用があり、消化不良や月経痛を和らげると記録を残しています。

また、イースター祭の準備期間、四句節では、家族揃ってチャービルの入ったスープを飲むという習慣がありました。

四句節

イエス・キリストが40日間断食と修行をした40日間のことで、これになぞらえて46日前の水曜日から始まり、信者はこの期間中は摂生と回心に努めます。

学名:anthriscus

読み方:アントゥクリス

anthriscus

「花が咲き乱れた」、「花の多い」という意味のanthiriskonが語源とされています。

アファネス

ヨーロッパや地中海沿岸、オーストラリアに広く分布する一年草です。高さ2.5cm、幅20cmの匍匐性に近い植物で、春から秋にかけて小さな緑色の花を咲かせます。

各種利用法

薬用

収斂性のハーブで、利尿作用に加えて炎症を抑える働きがあります。腎臓・膀胱結石、慢性の腎臓、肝機能不全に内服することが可能です。

ブレンドの一例
アファネス×ブーキュー=腎臓・膀胱機能不全
アファネス×マシュマロウ=腎臓結石の痛み

https://www.herbainformationstore.com/2020/05/14/buchu/

https://www.herbainformationstore.com/2020/01/28/%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5%e3%83%9e%e3%83%ad%e3%82%a6/

栽培

栽培品種で耐寒性があります。日向か半日陰ならば砂混じりの土、酸性やアルカリ性の土壌にも耐えるタフなハーブです。収穫は乾燥させたものをチンキ剤か成分抽出液にしましょう。

セロリ

特徴

アピウムと聞くと聞き慣れないでしょうが、セロリのことです。高さ30cm~1mまで成長する二年草で、羽のような葉と太く筋張った茎、そして好き嫌いが分かれる独特な香りが特徴です。また、可愛らしい緑白色の花を咲かせます。

各種利用法

利用部位:全草・根・種子

料理

私達が普段口にしているセロリは、地中海原産の品種を何度も品種改良したものですが、野生種は多量に食すと毒なため、料理にはあまり使われません。種子は香辛料として使われることがあり、スープやカレーに加えられることがあります。

薬用

苦い芳香性のハーブで、血糖値の降下、子宮刺激、消化機能改善、利尿、抗炎症作用があります。また、最近の研究で鎮静、催淫効果があることが分かりました。

変形関節炎、リューマチ性関節炎、痛風、尿道炎に内服することができ、外用としてオイルが真菌感染症や腫れ物に使われることがあります。

インドの伝統医学、アーユルヴェーダではセロリの種子が使われ、喘息、気管支炎、しゃっくりに使われるほか、神経を刺激する強壮剤として内服することがあります。

妊娠中の仕様は禁忌です。種子には強力な利尿作用があるので、大量に使うのは控えましょう。

栽培

園芸品種で耐寒性です。日向及び半日陰の保護された土壌を好みます。繁殖は春の気温13~16℃頃に種をまきましょう。

病害虫は品種改良によりそこそこ耐性がありますが、ナメクジ、セロリバエ、セロリ斑点病、モザイクウィルスなどが付く場合があります。

温暖な気候を好み、強い霜に当たると傷んでしまうことがあるので、温度管理には気をつけましょう。

歴史

最初にセロリを食べたのは古代ローマ人で、その後17世紀に入り、イタリア人によって栽培されるようになった結果、軟白栽培が考案され、世界に広がりました。

学名:Apium graveolens

読み方:アピウム・グラウェオレンス

apium

古代ケルト語の水を意味するaponを語源とするラテン語が語源です。

graveolens

強い香りという意味です。

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