過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part40

皆さんこんにちは。

今回はヤシノキ科のアレカとイモ科のアリサエマを紹介していきます。特にアリサエマは中国漢方で使われ、最後まで読まないと効能を知ることは出来ません。

アレカ

学名:Areca catechu 読み方:アレカ・カテキュ

背の高いヤシ科の植物で50~60種類ほど存在しています。

Areca catechu

灰緑色の幹に長さ2mに及ぶ羽状の葉が特徴です。6年物のカテキュは淡い黄色の花を咲かせ、その後ドングリほどの大きさの種子が入った赤みがかった黄色い実や、赤い色の卵型の実を付けます。

各種利用法

薬用

種子にはアルカロイドやタンニンを含み、唾液腺を刺激し、心拍数を上げ、発汗を促し、空腹感を抑え、疲労感を和らげる作用があります。

さらに、体内の寄生虫や病原体を殺す働きに加えて利尿、緩下作用もあります。主な使われ方としては、獣医がサナダムシの駆除に利用するほか、中国漢方で内服薬として用いられ、、鼓腸を伴う便秘の緩下剤、浮腫の利尿剤に外皮が使われることがあります。

過剰摂取で唾液の分泌増加、嘔吐、意識混濁を引き起こすことがあるので、国によっては法規制の対象となります。

栽培

栽培品種で非耐寒性の植物です。湿った土壌と高湿度を好み、最低気温は16度をキープしましょう。繁殖は気温が24~27℃になった時に種子を蒔きましょう。収穫は実が熟したら集め、乾燥させたものを煎じ薬、成分抽出液、粉末に加工します。

歴史

先述した作用から、インドやマレーシアなどの地域ではアレカの種子を噛むことは、一般的な習慣でした。ライムの一切れとスパイスをベテルペパーというハーブで包んだものがかつての興奮剤です。しかし、この種子を噛むことで口腔がんになる可能性が出てきたため、今日では廃れています。

この種子を噛むと種子の色素によって唾液が赤くなり、歯が黒ずみます。さらに、量によってはあの世の片道切符を買って逝くことになるので、そこまで危険を犯してまで噛むような真似は絶対に辞めましょう。

アリサエマ

このハーブは他のサトイモ科と同様に、酸化カルシウムを含んでいるため、生で食した場合、口中や喉がひりつき、万一目に入ると激痛が走ります。ここで取り上げるのは、A.consanguinemuとA.triphyllumという品種です。

A.consanguinemu

読み方:アリサエマ・コンサングイネウム

A.consanguinemu

英名をドラゴンプラントといい、ヒマラヤ山脈からタイ北部、中国中部や台湾にかけて見られる高さ30cm~1m、幅30cmのハーブです。丸い塊茎と斑のある茎を持ち、特に目を引くのが帽子のような花で、緑と紫のストライプという目を引くカラーリングが特徴です。

各種利用法

薬用

アクのある刺激性のあるハーブです。去痰、鎮痙作用があり、痰の多い咳、腫脹、破傷風、その他痙攣とけいれん性の引きつりを伴う疾患に内服することがあります。また、最近の研究で、幾らか抗癌作用があることが判明しました。

中国漢方での生薬

  • 天南星(テンナンショウ)=天日干しにしたもの
  • 胆南星(タンナンショウ)=牛の胆汁で処理したもの
  • 製南星(セイナンショウ)=生姜と一緒に処理したもの

A.triphyllum

読み方:アリサエマ・トゥルプルルム

A.triphyllum

A.consanguinemuと同じような見た目ですが、花の色は薄い緑色に細めの紫色、上の部分はワインレッドとこちらもオシャレな見た目です。高さは1m程ですが、幅は23~30cmとこちらは幅が広いです。

各種利用法

食用

この植物は本来有毒ではありますが、先住民族は塊茎を焼いたり、水を加えて潰し、乾燥させてから粉末にし、無毒化して食べていたとされています。しかし、植物学者の中には別種や亜種だと言う説を唱える人もいるようです。

薬用

成分は先程かいたA.consanguinemuと殆ど変わりませんが、こちらは北米に多く自生しており、先住民族に利用されていました。

内服薬として喘息、百日せき、気管支炎に。外用としてリューマチや腫れ物、毒蛇の噛み傷に利用したとされています。

植物すべてが有毒です。皮膚や粘膜に触れるとかぶれることがあるので、見かけても触ってはいけません。

栽培

水はけが良く、腐植土が豊富で木漏れ日の差す環境を好みます。繁殖は休眠期間中に小玉を分けましょう。

  • 球茎は湿気と寒さが酷いと腐るので、温度及び湿度には気を配りましょう。
  • 休眠中は春の遅霜で痛むことがあるので気をつけましょう。

歴史

先住民族たちは、乾燥させて年数のたったものを薬用に利用していました。こうすることでアクを減らし、活性成分を維持したまま活用することが可能なためです。また、ポウニー族とポピ族は乾燥粉末を水で溶いたものを避妊薬とし、投与量と水の温度で永久避妊を行っていたようです。

あとがき

今回の記事はいかがだったでしょうか?

どちらも先住民が古くから使っていたハーブで現代では入手が困難なためこんなはーぶもあるのか程度に覚えて頂ければ幸いです。

Twitterでは日々ハーブについて発信しているのでフォローすると更に理解を深めることが出来ますよ。@kemu26559875

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