過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part41

今回紹介するハーブは、アメリカの温暖な地域に分布しているアリストキア類3種類と西洋料理に欠かせないアルモラキア。所謂西洋ワサビの2種類について解説します。

Aristolochia clematits

読み方:アリトラキア・クレマチス

独特の香りのある長い匍匐性の根茎を持つ多年草で、高さと幅は共に20~80cm程度です。葉はハート型、花は黄色がかった緑色で群れをなして咲かせ、洋ナシ型の実を付けます。

各種利用法

利用部位:根

薬用

強壮作用のあるハーブで、子宮刺激、抗炎症、細菌感染症の予防、治癒促進作用があります。主に産婦人科系疾患に使われますが有毒なため、少量、短期間のみ処方されることがあります。外用として皮膚感染症と外傷(特に蛇の噛み傷)に有効です。

国によって法規制の対象となるので、有資格者のみが扱いましょう。

歴史

英名ではスネークルートと呼ばれ、蛇の噛み傷に効く伝統薬になっていることに由来します。また、古くから出産に使われるハーブとして、古代エジプト時代の医学書にも記録が残っています。

特徴税

中世の時代に実在した税のことで、ハーブの見た目や色、形が薬効を示しているという税のことです。

Aristolachia debilis

読み方:アリストラキア・デビリス

侵襲性の多年草で、耐寒性は-5℃と寒さにかなり強い植物です。高さと広がりは1mほどです。卵型の三角形の葉は3~4cmで、細く緑色の花を腋から咲かせ、主な生息地は中国や日本です。

各種利用法

利用部位:根・種子・葉

薬用

葉には鎮痛、抗炎症作用。実には血圧降下、咳の予防、気管支の鎮痙、去痰作用があります。また中国漢方でも使われ、実は「馬兜鈴」という名前です。

喘息、関節炎、痰の絡んだ咳、気管支炎、高血圧、内痔核に実は内服することが可能です。加えて根にも薬効があり、関節炎、蜂窩織炎、虫刺され、鼓腸を伴う胃の不快感に効果が期待できます。

専用の資格を持つ専門家のみ取り扱いましょう。

Alistlachia selpentaria

読み方:アリストロキア・セルペンタリア

A.debilisとほぼ同じですが、こちらはジグザグに茎が立ち上がり、主な生息地はアメリカ東部や南部の乾燥した林となっています。

各種利用法

利用部位:根

リューマチ、痛風、熱病による関節炎、チフス、マラリアに内服することができ、外用にはヘルペスや治りの遅い外傷に有効です。また、皮膚や腎臓の特許製剤の原料になっています。

栽培

A.clematitsは園芸品種、A.debilis及びA.selphentariaは野生種です。

日向か半日陰で水捌けの良い土地を好みます。繁殖には13~16℃の春に種子をまくか、秋に株分けで増やすことが可能です。

温室などではアブラムシやハダニ、コナジラミがつく事があるので気をつけましょう。

歴史

A.selphentariaは北米原住民にとって、蛇の噛み傷に対する薬として珍重されていました。しかし17世紀の頃のヨーロッパの時代で、この植物の薬効を研究するために乱獲され、現在では野生のものは滅多に見られなくなってしまいました。

Almoracia rusticana

読み方:アルモラキア・ルストカニア

西アジアが原産の直根性の多年草で、主にヨーロッパやシベリアなどで見られます。太く枝分かれした主根と鮮やかな緑色をの葉、白い花を初夏に咲かせます。大きな特徴としてはすりおろした時に香るあの刺激的な香りです。

各種利用法

料理

生の若葉は穏やかな香りがし、サラダやサンドイッチ、特にサバの燻製と相性が良いです。根は日本の本わさび同様にそのまますりおろして使うか、りんごと共にすりおろして魚料理の香辛料とするほか、酢とクリームを合わせてローストビーフ、コールドチキン、ゆで卵に添えるのもおすすめです。

薬用

強く舌を刺激するハーブです。細菌感染の抑制、発汗促進による解熱、利尿作用に加えて組織を刺激して抹消の血行を良くする働きがあります。

内服薬として虚弱体質、関節炎、痛風、坐骨神経痛、泌尿器の感染症、悪寒を伴う発熱に利用でき、外用では化膿した傷、関節炎および心膜炎に湿布すると良いです。

過剰摂取をすると嘔吐を引き起こし、あらゆるアレルギー反応を引き起こすほか、胃潰瘍、甲状腺患者に処方するのは禁忌です。

栽培

日向、半日陰で水捌けの良い肥沃な土地を好みます。繁殖には早春及び夏に株分けで増やすか、春に同じところにまき、30cm間隔で間引きましょう。また、地中に根の一欠片があるとそこから新しく芽を出すほど繁殖力が強いです。

収穫は春に適宜葉を摘み、秋になったら根を掘り上げましょう。薬用にする場合は湿布、シロップに使用し、また、酢と蜂蜜に漬け込むことで成分浸出液を作ることが可能です。保存は濡れた砂に埋めておけば長持ちします。

歴史

植物学者のジョンジェラードは自身の著書の中で「我々が肉にマスタードをつけるように、ドイツ人は少量の酢にホースラディッシュを魚料理のソースとしている」と書き残しており、17世紀なかばに入るとイギリスもフランスもホースラディッシュの味を知り、今日では世界中に広がりました。

あとがき

今回はホースラディッシュとクレマチスの2種類について掘り下げてみました。クレマチスは品種によってバッチフラワーレメディーに利用され、ホースラディッシュは粉わさびとして有名です。

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