過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part50

Baptisia

ムラサキセンダイ属マメ科のハーブで、主に北アメリカに自生する耐寒性の多年草です。1,2種は花がきれいなため花壇に植えられて観賞用として人気があります。学名の語源は、かつて染料として利用されていたことから、ギリシャ語で「染料」を意味するbaptoに由来します。

Baptisia tinctoria

読み方:バプティシア・ティンクトリア

直立性の茎を持つ多年草です。小さなクローバーに似た葉をつけ、夏には黄色い花が10cm程度のアーチ状に咲き、1cmのさやができます。

各種利用法

利用部位:根

薬用

殺菌性のハーブです。免疫機構を刺激し、細菌感染症に特に効果があり他の作用としては解熱、緩下、催吐作用があります。内服では扁桃腺炎、咽頭炎、上気道炎に利用されます。また、ホメオパシー療法ではインフルエンザや神経性の疲労に使われ、アーユルヴェーダでは冷却性の変質剤として利用されます。

過剰摂取は吐き気、嘔吐を引き起こします。そのため、長期の過剰摂取は有害です。

 

ブレンド例

リンパ腺炎⇒B.tinctoria×スイートバイオレット、バードック

喉の感染⇒B.tinctoria×エキナセア、トウガラシ

栽培

日当たりが良く、深く根を張れる肥沃な土地を好みます。繁殖には種子をまくか、休眠期に株分けで増やすことができます。また、大きな根は手を加えられるのを嫌うので、注意しましょう。収穫は秋に根を掘り上げて乾燥させたものをチンキ剤や煎じ薬、成分抽出液に加工します。

歴史

北米の先住民たちの間ではポピュラーなハーブで、アメリカの薬局方に登録されるずっと前から利用されていました。特に先住民族のモヒカン族とメスクワキ族は傷の洗浄用に煎じ薬を作っていました。

チャールズ・ミルズポー著「アメリカの薬用植物」には、この植物の若芽はアスパラガスに似ているため、アスパラガスの代わりにポタージュに入れると良い。と記録されています。

Belamcanda

東アジアに分布している耐霜性と耐寒性を持つ2種類のみが東アジアに分布しています。

Belamcanda chinesis

読み方:ベラムカンダ・キネシス

特徴

小さな根茎性の多年草です。中国漢方としても利用され、射干(シェガン)と呼ばれています。俗称はブラックベリーリリー、レオパードリリーと呼ばれ、球形の光沢のある実とオレンジがかった赤に濃い斑点のある花を咲かせることからこの名が付きました。また、枝分かれした茎を持ち剣状の葉が扇のように広がるほか、1日のみ花を咲かせるというのが特徴です。

各種利用法

利用部位:根茎

薬用

中国漢方では広く使われ、特に中国南部ではライス・フィールド・デルマティス(稲作皮膚炎)と呼ばれる真菌性皮膚疾患の治療薬として珍重されています。稲作皮膚炎は特に水田での作業が多い人に罹りやすいようです。

苦味のある冷却性のハーブで、肺や心臓に働きかけるほか解熱、消炎作用に加えて、多くの真菌やウィルスに効果があります。内服として喉の感染や痰の多い咳に利用されます。

妊娠中の使用は禁忌です。

栽培

日向で水捌けの良い腐植土豊富な砂質の土地を好みます。冬の厳しい土地では保護が必要なほか、発芽には15日と長くかかります。繁殖には春に温室など温度管理が出来る環境で管理しましょう。収穫は夏と秋に根茎を掘り上げ、乾燥させたものを煎じ薬にします。

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