過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part51

学名 Brssica

ブラッシカと読み、耐寒性の一年草や多年草のハーブです。約30種がユーラシア大陸に分布しています。俗称であるマスタードの語源は、「発酵不全」を意味するmustumと「焼けるような」という意味のardensが合わさった単語です。

B.juneca

読み方:ブラッシカ・ユネカ

俗称はブラウンマスタードといい、高さ1m、幅30cmまで成長し変則的な切れ込みをつける一年草です。夏に淡い黄色い花を総状花序につけ、黒っぽい赤茶色の種子の入った莢を付けます。この品種は治療目的よりも料理に使われることが多いです。

料理

若葉をサラダのように調理し、種子は他のマスタードと混ぜて使用します。ロシア産のブラウンマスタードやサレプタマスタードは単独で使用されます。特にサレプタマスタードは特に香りが良く、丸ごとカレーやピクルスに入れたり、熱して辛味を飛ばしてナッツのような香りを引き出す時に使います。

B.nigra

読み方:ブラッシカ・ニグラ

沢山の枝分かれした茎と、葉縁の切れ込みが浅い竪琴型のはを持つ一年草です。鮮やかな黄色い花を咲かせ、小さな四角い直立した鞘を付けます。クロガラシはブラウンマスタードの7割り程度の辛さですが、機械で収穫が可能なため採算が取れます。

各種利用法

利用部位:葉、種子、オイル

料理

若葉と花はそのままサラダにし、種子はマスタードに加工するか、丸のまま利用しましょう。

各国で使われるマスタード

アメリカ⇒ホワイトマスタード

イギリス⇒ブラックとホワイトのミックス

フランス⇒ブラウンマスタード

薬用

辛い加温性のハーブです。循環器系、皮膚粘膜に炎症を引き起こします。外用として湿布、辛子軟膏、リューマチ、筋肉痛、しもやけ、気道感染用の入浴剤に利用可能です。またオイルには、強力な抗菌作用、抗真菌作用があります。

伝統的な使い方としてマスタードの足浴は風邪、頭痛の古くから伝わる治療法であり、いふにマスタードがつくと赤くなるのは、血行が良くなるためで、毒素の除去に繋がります。

過剰摂取は強い催吐作用を引き起こすほか、敏感肌の人が長時間触れると水疱ができることがあります。

辛さのメカニズム

マスタード特有のあの辛さは、種子に含まれているシニグリンという成分が砕かれたり水を加えることで同じく種子の中にあるミロシナーゼという酵素によってアリルイソチオシアネートという不安定な成分に加水分解されるためです。

栽培

栽培品種で耐寒性があります。日向で水捌けの良い肥沃な土を好み、繁殖は春に種を蒔きます。葉と花は若いうちに摘み取り、生で使用します。

莢は色が変わり始めたら摘み取り、乾燥しながら熟成させます。こうすることで畑に種子が溢れるのを防ぎ、完全に乾燥させることで長期の保存も可能となります。

歴史

古代の時代から刺激性の香料、緑色野菜、薬用成分として供給されていました。

西欧で香辛料が使われたのはB.C400年代の頃で、薬用として利用されたのは中国A.D.400年頃のことです。

刺激のある味を好んだ古代ローマ人が持ち込み、そのまま帰化したとされています。

Brucea

読み方:ブルセア

非耐寒性の常緑や落葉低木7種が存在し、枝は柔毛で覆われており、4~6対の羽状複葉を付けるのが特徴です。夏、小さい紫色の4弁花が葉の脇に咲き、その後黒い扁平の果実をつけ、その中に種子が入っています。

各種利用法

利用部位:種子

薬用

苦味のあるハーブで、熱を下げる作用に加え広範囲の病原体に対して効果があります。中国では漢方として使われ「鴉胆子(やだんし)」と呼ばれています。この漢方が中国で記述の登場するのはAD720年頃で、ウジ虫の退治または痔疾の治療薬に使われていました。

内服ではマラリア、アメーバ赤痢、膣カンジタ症に使われ、外用ではイボやタコに使われ、投薬量と使用期間は症状によっても異なります。

栽培

栽培品種で非耐寒性のハーブです。日向、半日陰で水捌けの良い土地を好み、最低気温15~18℃の環境がベストです。繁殖は春に種を蒔くか、砂地に挿し木を行いましょう。

歴史

1885年に出版された『図解入り園芸辞典』に記述があり、「観賞用に温室栽培された低木・・・赤みがかった柔毛で覆われている」と記載されていますが、今日の植物園では滅多に栽培されないレア度の高い植物です。

Brunfelsia

読みはブルンフェルシアといい、熱帯アメリカに生息する属が40種ほど存在し、主にブラジルやヴェネズエラの密林に自生しています。観賞用に栽培され、中には時間とともに花の色が変わる品種もあるため、「昨日、今日、明日」という俗称があります。

B.uniflora

読み方:ブルンフェルシア・ウニフロラ

葉が8cmになり、直径2~3cmの中心が黄色い青紫色の花を単性、または一対咲かせる灌木です。

各種利用法

利用部位:根

薬用

様々なアルカロイドやフラノクマリンを含み、抗炎症作用があると言われています。原住民の間では幻覚剤として利用され、独特のムズムズやゾクゾク感を生み出すとされています。甘く僅かに香り、変質、利尿、抗リューマチ作用があるため、内服されることがあるようです。

栽培

野生種で非耐寒性です。半日陰で水捌けの良い湿度の環境を好みます。繁殖は夏、気温が21℃の頃に種子をまくか、枝を挿して増やします。生長期には成長点を摘み、脇芽を増やしましょう。収穫は根を掘り上げて乾燥させて、煎じ薬や成分抽出液に加工しましょう。

温室や屋内で育てているとコナジラミがつくことがあるので注意。

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