過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part52

はじめのご挨拶

皆さんこんにちは。

今回はファンタジー小説でよく登場するマンドレイクと寒さに耐性のあるブプレルムというハーブです。

マンドレイクには引っこ抜いたら悲鳴を上げてその人の命を奪うとされていますがそんな危ない植物ではないのでご安心を。

そしてブプレルムは中国漢方でも利用されているので詳しい作用は最後まで読まないとわかりません。

Bryonia dioica

読み方:ブリオニア・ディオイカ

約10種がユーラシア大陸、北アフリカ、カナリー諸島に分布しています。種名のbryoniaはギリシャ語のbryo「芽」に由来し、毎年塊茎から芽を出すことに因み、種小名のdioicaは「雌雄異株」という意味で、別々の株に雄花と雌花が咲くことに由来します。

 

大きな塊茎に筋張った茎、手のひら状の葉を持つ蔓性の多年草です。

淡い緑色の五弁花を咲かせ、花後に赤い実を付けます。

雄花と雌花の違いは柄の長さで見分けが付き、長いほうが雄花、短いほうが雌花です。

各種利用法

利用部位:根

栽培

野生種で耐寒性があります。日向の水捌けの良い中世からアルカリ性の土壌を好み、繁殖には秋に種を蒔くか、休眠期に株分けをします。

蔓が早く伸びるため野生庭園や目隠しに最適です。

収穫は秋に根を掘り上げて、薄切りにしたものを乾燥させてから成分抽出液に加工します。

薬用

苦い下痢性のハーブです。組織の刺激、末端血流の増加、抗腫瘍、抗リューマチ作用がある子で知られます。

かつては気管支の不調、喘息、腸の潰瘍、高血圧、関節炎に内服し、筋肉痛、関節痛、胸膜炎の発赤薬に外用として使用されていました。

多量に摂取すると猛毒であり、生の根に触れるとひどくかぶれます。

歴史

B.albaという品種と近縁であり、この品種は黒い実を付け、ホメオパシー療法に使われます。

古くからハーブショップに吊り下げられており、多くは本物のマンドレイクに似せたものが多かったようです。

1653年に出版されたニコラス・カルペパー著『英国医師増補版』では、”女王陛下の外科主任が・・・見せてくれた根は重さ50ポンド、大きさはい歳児ほどの大きさであった”と記録に残っています。

Bupleurum falcatum

読み方:ブプレルム・ファルカタム

耐寒性や耐霜性をもつ一年草、多年草、常緑の灌木で、温帯アジア、北欧に分布しており、イギリスが原産のハーブです。

俗称であるthrow-waxは「突き抜けて成長する」という意味で、多くの種の特徴である慣生葉の葉に因みます。

木質でほっそりとしたシルエットを持ち、茎は中空で、根本から倒卵形や細い茎状の葉が生えます。盛夏から秋にかけて小さい黄色い花が総状花序に咲くのが特徴です。

各種利用法

利用部位:根

薬用

このハーブが文献に登場したのはAD200頃で、中国漢方では柴胡(チャイフ)と呼ばれています。

苦味のあるハーブで、肝臓、循環器系の強壮や解熱、抗ウイルス作用があります。

内服ではマラリア、黒水熱、子宮・直腸脱、単純疱疹、内痔核、月経不順、腹部膨満、情緒不安定を伴う肝機能低下に利用されます。

症状別の使い方

・発熱性の疾患=生のミシマサイコ×ワイン

・循環器系の刺激剤=生のミシマサイコ×酢

・マラリア=生のミシマサイコ×亀の血

栽培

園芸品種で耐寒性があります。日向の水捌けの良い土壌を好みます。繁殖は秋に根を掘り上げ、生のまま使用するか、乾燥させて使用します。

あとがき

ミシマサイコとイングリッシュマンドレイクについて解説しました。

ミシマサイコという変わった名前に加え、まさかの亀の血液と混ぜ合わせてマラリアの治療薬にするという治療法が存在していることを知り、まだまだハーブ世界の一端しか知らないということを改めて感じました。

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@kemu_herbe

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

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