過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part57

はじめのご挨拶

皆さんこんにちは。

今回は数ある植物の中でもこの一種しか存在しないカネラと美白成分で知られるアルブチンを多く含むヒースについて解説します。

Canella

常緑の灌木1種のみが西インド諸島やフロリダのキー島に分布し、芳香性の樹皮とベイリーフに似た香りのする長さ10m程の低木または高木です。夏に紫色や藤色の花が咲くと木全体が芳香を放ち、辺り一帯が香りで満たされます。

かつては温室の常緑樹として人気がありましたが、現在では熱帯地域でも植えられることは稀となった植物です。

属名のCannaは笛の愛称を語源としており、出荷用の丸まった樹皮が笛に似ていることに因んでいます。

各種利用法

料理

西インド諸島ではメジャーなスパイスで、この植物の実を主食としている鳩はスパイシーな香りがするようです。また、お湯に入れるとムスクに似た香りがします。

香料

香水にエキゾチックな香りをプラスしたいときにこのオイルが時折使われます。

薬用

胃腸虚弱の内服薬となり、外用としてキューバではリューマチの痛みに用い、西インド諸島ではアロエベラと合わせて便秘、月経困難症に使用します。また、消化管機能障害の処方薬の香り付けに利用されます。

実用

西インド諸島では葉と樹皮をスパイスミックスやタバコに加え、プエルトリコでは樹皮が漁に利用されます。

栽培

栽培品種で半耐寒性があります。日向の水捌けの良い砂地を好み、繁殖は春に枝挿しをして増やすことが可能です。収穫は必要に応じて葉の先端だけを摘み、生のままか乾燥させて使用します。

ヒース

常緑の灌木で1種のみの単型属です。ヨーロッパの各地に分布。Ericaによく似ており総称で「エリカ・ヒース」と呼ばれることが多いです。また、栽培品種は300種以上存在しますが、薬効があるのは、野生種であるこの品種のみです。

布をオレンジがかった黄色に染めることができるほか、西洋の伝統的なハーブ療法では腎臓や尿路の病気の治療薬として高く評価されていました。

曲がりくねった無数の発根する枝と柄のない葉が密生するのが特徴で、夏の終りから小さなピンク色の鐘形をした花が群生して咲きます。

アルブチン

このハーブやベアベリーに多く含まれる成分で、主に泌尿器系に作用して余分な尿酸を取り除く効果があるほか、メラニンの生成を抑える作用もあり、美白効果が期待できます。

各種利用法

薬用

収斂、利尿、穏やかな鎮静作用のあるハーブで、発汗作用もあります。内服では咳や風邪といったカタルの症状、下痢や腎臓・尿路の感染症、精神消耗、関節炎、リューマチなどに用います。また、ホメオパシー療法では関節炎やリューマチ、不眠症のレメディとして扱われています。

ヒースハチミツ

ヨーロッパの北部と高地で産出されるハチミツで、ヒースの薬効がそのまま蜂蜜に溶け込んでいると言われています。刺激性の香りですが揺変性で抽出は非常に難しいです。

栽培

耐寒性があります。日当たりの良い開けた石灰質の土壌を好みます。繁殖には夏にわき芽を挿すか、春に取り木で増やすことが可能です。手入れは形を整えるために、花が終わったら刈り込みましょう。また、蝶やてんとう虫などの益虫を呼び寄せる事ができます。

その他の品種

C.V”albaplena”

八重の白い花が咲く栽培品種で、他の点に関しては基準種に似ています。また、白いヒースは「幸運の印」だと信じられています。

C.V”Multicolor”

カラフルな葉の美しさを楽しむために栽培されており、小ぶりなピンク色の小さな花を咲かせます。葉の色は通年を通して赤みがかっており、オレンジ、ブロンズ、イエローとバリエーションが豊富です。

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