過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part59

はじめのご挨拶

皆さんこんにちは。

今回紹介するのはクレソンにそっくりなカーダマインと、かつては解毒薬として用いられていましたが現在ではほとんど使われなくなったチャボザザミの2種類です。

cardamine

ほぼ世界中の温帯に生息している一年草及び多年草で、約130種が存在しており、湿地帯では観賞用として栽培されています。

属名はギリシャ語のKardamon「クレス」を意味し、見た目も風味もクレソンににていることに因んで付けられました。

C.pratensis

学名はカーダマイン・プラテンシスと読み、北アジアや北アメリカ、ヨーロッパで見ることが可能です。カッコウが来る時期に花を咲かせるため英語名で「カッコウの花」という英名が付きます。

柄のながい羽状の葉がロゼッタ状に生え、細く、群生するのが特徴で、春の終わりに小さな白味がかった藤色の4弁花が咲き、細い直立性の鞘が実ります。

配糖体の一種グリコシドを含んでおり、この成分は主にアブラナ科の植物に含まれ、独特な風味や辛さの素となっています。

各種利用法

料理

若葉はサラダに加えることで辛味がアクセントとなり、味にメリハリがつけやすくなります。

薬用

強壮性、清浄性のハーブ。ビタミンCを豊富に含んでいるほか、鎮痙、去痰作用があります。慢性の疾患、皮膚疾患、喘息、ヒステリーに内服することが可能です。

栽培

園芸用品種です。寒さに強く、日向半日陰の湿った土壌を好みます。繁殖は春に種を蒔くか、真夏に葉の芽挿しを行いましょう。または春か秋に株分けするのも一つの手です。収穫は葉を春に摘み取り、生のまま使用するか成分抽出液を作り、冷凍保存しましょう。

変種

C.p”flore pleno”

カーダマイン・プラテンシス・”フローラ・プレノ”とよみ、人気のある八重咲き品種で、歴史に登場したのは17世紀の半ばです。また、この品種は無性的に繁殖することができます。

Carulina

学名をカリルナいい、ヨーロッパや地中海沿岸、西アジアに分布する一年草、二年草、多年草の約28種が存在します。

属名はこの植物が疫病を撃退するだろうという考えを持っていたカール大帝、Charlemagneの名前に因んで付けられました。

C.acaulis

主に中欧、西欧、東欧の山岳地帯に自生している耐寒性のある多年草です。棘だらけの葉がロゼッタ状に生え、草丈は低いのが特徴です。

夏に茎のない、銀色の苞葉に囲まれた円盤系の花が咲きます。果実は飛ばされやすい構造をしており、風に乗るのを助ける綿毛が生えているのです。

各種利用法

薬用

清浄性、強壮性を持つハーブです。肝臓・胆嚢・泌尿生殖器管、皮膚に作用し、体液保持、肝臓・胆嚢・前立腺機能不全、気管支炎、ニキビ、皮膚疾患などに内服されます。

栽培

日向で水はけの良い中性、アルカリ性の土壌を好みます。繁殖は種子が熟したら温室などで蒔きましょう。収穫は根を秋に掘り上げて乾燥させたものをチンキ剤や成分抽出液に加工してきましょう。

歴史

カーランシサルは中性の時代、アレクシファルミク(解毒剤)と位置づけられていました。しかし、今日では更に強力な効果を持つものに取って代わられてしまったため、現在では殆ど使用されなくなってしまいました。また、地方によってはこの花の花托をアーティチョークのように食べることもあるようです。

まとめ

・カーダマインの辛味はわさびと同じ
・チャボアザミの学名はカール大帝にちなむ

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