過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part60

Bletilla

東アジアに9種類存在し、東洋では薬草として価値が高く大規模栽培されています。

B.striata

読み方:ブレティラ・ストリアータ

平らな偽球茎と長さ50cmになるヒダの入った葉を持つ落葉性のランです。春の終わりに3cm程の紫色や白い花を咲かせるのが特徴となります。

各種利用法

利用部位:偽球茎

薬用

苦甘く、酸味のあるハーブです。止血、細菌感染、腫脹緩和、治癒促進作用があり、中国漢方の重要なハーブでもあります。

内服として肺や胃の出血(肺炎、胃潰瘍など)、子宮出血、鼻血に使用し、外用では火傷や怪我、腫瘍、ただれのある出血にごま油と混ぜ合わせて利用されます。

栽培

園芸用の品種で半耐寒性の植物です。日陰で水捌けの良い腐植土豊富な土壌に加え、ピート及び腐葉土が混ざった環境を好みます。繁殖は偽球茎を分けるか、密生した株を分けます。

若葉にナメクジやハダニ、アブラムシが付く事があるので注意しましょう。また、斑模様のある品種は、日覆いをする必要があります。

Boswelia

常緑木、低木合わせて25種類が熱帯アジアやアフリカの乾燥気味の山に自生しており、乳香と呼ばれるオレオ樹脂が自然に滲み出るのが特徴です。俗称では没薬、ミルラと呼ばれています。

B.sacra

読み方:ボスウェリア・サクラ

特徴

燻したようなスモーキーな香りのする樹脂を産出する高さ2~5m、幅1~3mの常緑樹です。樹皮は紙のように剥がれ、葉は房状の複葉となり、春には白い5弁花を付け、3~5角形の実を結びます。

この品種を含むB.Paplyfera(パピリフェラ)、B.frer-eana(フレア・エアナ)、B.serata(セラッタ)も利用されています。

各種利用法

利用部位:樹脂ゴム

実用

小じわ取りようのクリームに配合されていることがあります。

薬用

苦味と辛味を併せ持つ加温性のハーブです。循環器系の刺激、神経の鎮静、防腐、去痰、うっ血緩和作用があります。内服では気管支、泌尿器の感染症に利用し、外用ではカタルの吸入薬、膣感染症の洗浄薬に使用されます。また、伝統的な使われ方として、オーマンという国では出産時、産後の燻蒸消毒薬に利用されます。

伝統医療での使われ方

アーユルヴェーダ=回春剤とされ、アロマテラピーでは不安を和らげるとして重要です。

中国漢方=月経痛の内服薬、怪我、皮膚の発疹、歯茎・口内・喉の洗浄剤に利用されます。

栽培

野生種で非耐寒性の植物です。日向で水捌けの良い乾燥した環境を好みます。繁殖は春に挿し木で増やしましょう。

収穫

樹脂ゴムは通年採ることが可能です。品質は場所と環境に左右し、乾燥して熱い時期の月に取れたものが最高品質となります。

歴史

乳香属は古くから化粧品や薬用に利用されており、テリアカ、ペナシア(かつての万能薬の名前)の成分に欠かせませんでした。古代ギリシャやローマ時代では長寿と記憶力に関連するとされたほか、邪悪な霊を追い払うお香としても焚かれていました。また、初期中東文明では重要な交易品ではありましたが、日用、儀式用、薬用と日常生活の必需品という一面もありました。

ミルラと古代エジプト王妃

エジプトルクソール神殿にあるレリーフには古代エジプトの王妃ハトシェプストとミルラの植木鉢が描かれており、このミルラは美顔パック用として利用されていたようです。

 

神話に登場したミルラ

エデンの国を追われたアダムを慰めるために、神はラム酒と黄金、そしてミルラの3つを与えたという伝説があります。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。