過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part63

Castanea

読み方をカスタネアといい、約12種が北半球の温暖な地域に落葉性の高木と低木が含まれています。棘だらけのいがの中には、淡色の付着痕がついた1~3この堅い果実が入ります。また、属名の由来は、クリで有名なギリシャの街Castaniaに由来しているためです。

C.sativa

読み方:カスタネア・サティウァ

ヨーロッパグリと呼ばれる品種です。樹皮には溝があり、鋸歯状の葉は約24cmと大きくなります。春の終わりに黄緑色の麝香に似た香りのする花を咲かせるのが特徴です。また、品種の中には葉の縁がクリーム色になる品種も存在するようです。

各種利用法

利用部位:葉・種子

料理

ソースやスープ、詰め物やデザートに活用できるほか、茹でたり焼いたりしておやつタイムに食べたり、砂糖漬けのマロングラッセなどもオススメです。

薬用

意外にも収斂性に優れたハーブで、咳の予防や抗リューマチ作用があります。

発作的な咳や百日せき、痰のつまり、下痢などには葉を内服し、咽頭炎には葉の浸剤をうがい薬にするのも一つの方法です。

栽培

園芸用品種です。日向の水はけの良い土壌を好みます。繁殖には春に種子を蒔きましょう。ただし、栽培品種の種子は発芽しないため、台木を用いて接ぎ木をしましょう。

歴史

英国のハーバリスト、ニコラス・カルペパーが記した書籍「英国の医師 増補版」では”チェスナッツは非常に情欲を掻き立てる。そして、咳や喀血に対する実に見事な治療薬である。”と記しています。

C.crenata

読み方:カスタネア・クレナータ

こちらは和栗と呼ばれる品種です。開花時期は6~7月の梅雨時で、雌雄同株の広葉樹です。雄花と雌花がくっついた細長い尾のような形をしています。いがと呼ばれる部分は正式名称は「殻斗(かくと)」と呼ばれています。

 

属名のCrenataは「葉の縁がギザギザの」という意味で、合わせるとカスタニアという街で有名なギザギザした葉の植物という意味になるのです。

各種利用法

料理

焼いて良し、茹でてよしなシンプルな調理法もいいですが、炊き込みご飯や渋皮煮は秋の味覚も外せません。また、きんとんなどの和菓子もいいですね。

薬用

洋栗同様収れん作用に優れ、漆かぶれや火傷にはよく乾燥させた葉の浸出液を塗ると症状が和らぎます。

実には高血圧、貧血、便秘改善、疲労回復、老化防止に役立ち、葉は先程も書きましたが火傷や湿疹に効果が期待できます。

歴史

縄文時代にはすでに食べられており、青森県の三内丸山遺跡から発見からはクリの柱や依存帯が大量に見つかり、さらにその周辺の集落では育てていた痕跡も見つかりました。縄文時代後期にイネが入ってくるまでは重要な食料であったと考えられています。

飛鳥時代に入り、大陸から接ぎ木の技術が伝わり、硬い木材であるクリが加工に適しているとして京都の丹波地方で栽培が始まり、そこから広がっていきました。

奈良時代の「古事記」や「日本書紀」にも記載され、「延喜式」には乾燥させて剥いた搗栗(かちぐり)や蒸して粉にした平栗(タイラグリ)なども記録に残っています。また、栗の名前の由来は、「黒い実」が訛ってクリと呼ばれるようになったという説があります。

chataranthus

この属は8種ほど存在し、現地ではどこでも見かけることの出来る雑草扱いのちょっと気の毒なハーブです。しかし、このハーブの真価は成分にあり、なんとアルカロイドを75種近く含んでいるという点が大きな特徴です。

C.roseus

読み方:カタラントゥス・ロセウス

 

この品種はマダガスカル・ペリウィンクルと呼ばれており、半亜熱帯では均整の取れた姿と可愛らしい花のおかげで室内用植物や夏花壇用の植物として栽培されています。

 

高さ60cm、幅30cm程の小型の多年草で直根性です。長さ5cmになる葉は艶のある卵型をしており、花は扁平で中心がピンク色になり、外側に向けるにつれて淡い色となるのが特徴です。

各種利用法

利用部位:葉

薬用

収斂、血糖値の降下、発汗促進、子宮の刺激作用があり、西インド諸島では糖尿病に、モーリシャス、ベトナム、スリナムでは喘息に、アフリカ、フィリピンでは月経を調整するのに内服されます。

インドールアルカロイド

このハーブに含まれるアルカロイド系化合物の一種で、血糖値を下げる働きがあるものを含め、100種類以上存在します。

ビンブラスチンやビンクリチンといった成分は子供の白血病やホジキンリンパ腫、その他がん治療に使われます。

しかし副作用もあり、吐き気や脱毛、骨髄機能が低下するというさようが引き起こされます。また、ビンカミンという成分は止血や収れん作用があります。

栽培

園芸品種で非耐寒性です。日向の水はけの良い土壌を好み、実生苗の育成には最低18℃、花を咲かせるには13℃必要です。つまり寒さに晒してストレスを与えなきゃダメってことですね。繁殖には春に種を蒔くか、花のついていない脇芽を挿し木にして増やしましょう。

収穫は開花直前か開花中に葉を摘み取り、乾燥させたものを成分抽出液、チンキ剤に加工します。また、アルカロイドも単離抽出することも可能です。

歴史

このハーブに含まれるアルカロイドの使用は、アメリカの製薬会社が薬用成分の開発に選んだ1950年代に進みました。この成分に白血球の減少作用があることが発見され、がん治療に一大革命が起こりました。また、アルカロイドは単離抽出した状態だと猛毒です。しかし、植物全体を使った場合作用が全く異なります。

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