過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part65

今回は、西海岸の北米に自生しているセアノサスと、カナリー諸島のみに生息しているケドゥロネラというハーブについて解説していきます。

Ceanothus

セアノサスと読み、常緑、落葉、小木の50~60種類が存在しており、特に青い花の品種が観賞用として人気が高いです。

Ceanothus americanus

読み方:セアノサス・アメリカヌス

高さ1m、幅45cmの小さな落葉灌木です。夏にはオフホワイトの花が円錐花序に咲き、三角形の鞘を付けるのが特徴です。

各種利用法

利用部位:根

薬用

苦味のある収斂、清浄性を持つハーブです。主な作用は鎮痙、リンパの刺激、去痰作用があります。

内服では風邪、気管支、百日咳などの気管支の症状、扁桃腺炎、ジフテリア、副鼻腔炎、脾臓肥大、子宮の不正出血、内痔核、うつに使われているようです。

このハーブに含まれる成分についてはまだよく分かっていないですが、アルカロイドを含んでいるということだけは判明しています。

栽培

栽培品種で、耐寒性があります。日向の水はけの良い環境を好み、痩せた土地でも育つタフさを持ちますが、アルカリ性の土壌は嫌うので、土を作る時は気をつけましょう。

繁殖には秋に種をまくか、夏に去年出た枝を刺して増やすことが可能です。手入れは8~10cmまで切り戻しますが、手を加えすぎるのを嫌うのでその点は注意が必要です。病害虫は茎にカイガラムシが付く事がありますので注意しましょう。

収穫は、赤みが増した根を早春に掘り上げ、部分的に収穫して、乾燥させたものをチンキ剤や成分抽出液に加工しましょう。

歴史

アメリカ独立戦争の最中、紅茶の輸入が止まった時お茶の代用として利用され、その後多くの園芸雑種の元となりました。また、北米の先住民チェロキー族は外用薬として、皮膚がんの治療や性器のただれの治療に利用していました。

Cedronella canariensis

読み方:ケドゥロネラ・カナリエンシス

灌木性の多年草で、カナリー諸島にのみ生息しているハーブです。魅力的な香りがありハーブ園で見かけることがりますが、治療効果は知られていないのが現状です。

樟脳の香りがすることから「バーム・オブ・ギレアド」という名で知られますが、本物のバーム・オブ・ギレアドとは全く似ておらず、今日産業会では使われていません。

茎は四角く、芳香性のある三出葉は長さ10cmまで成長し、葉にはピンクがかった紫ないし藤色の二唇弁の筒状花が穂状花序に咲きます。

俗名のシーダーは、シーダーの香りに似ているためついたもので、学名のCedronellaはkedros「小型」という単語が由来です。

各種利用法

ハーブティー

葉の浸出液はお茶として飲むことができます。

香料

葉は乾燥させた物をポットポプリやムスク、森林調の香りをつけるのに利用します。

栽培

園芸品種で耐寒性があります。日向の水はけの良い土地を好み、繁殖は春、温室などで種を蒔くか、株分けで増やしましょう。冷涼地では大きな鉢に植え替えて日当たりの良い屋外庭園などでさいばいするのもオススメです。

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