過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part69

はじめのご挨拶

皆さんこんにちは。

今回紹介するのはユニコーンルート。そう、ファンタジーの世界に出てくる空想上の生き物の名前を関したハーブとクサノオウというポピーにそっくりなハーブの2種類です。

あまり知られていないハーブなので知的好奇心の旺盛な貴方に限ってないと思いますが最後まで読まないとこのハーブについて知ることは出来ませんので悪しからず。

また中身も専門的になっているのでどうかゆっくりと読み進めていただければ幸いです。

chamaelirium luteum

読み方:カマエリリウム・ルテウム 俗名:フォールス・ユニコーンルート

ユリ科の根茎性多年草で、属はこの一種のみとなっています。高さは30~90cm、大きさ15~38cm、長さ20cm程で卵型からスプーン型の葉をロゼッタ状に付けるのが特徴です。

雄株と雌株が存在し、後者のほうが葉が多く、主に北米東部の湿った林や湿地帯に見られます。

花の咲く枝は直立し、より細い披針形の葉を持ちます。白い星型の花が密生して筒状の総状花序となって咲き、日が立つと白から黄色に変色します。

各種利用法

利用部位:根茎・根

薬用

苦味のある収斂性のあるハーブです。利尿作用に加えて卵巣と子宮の強壮腸内寄生虫の駆除作用があり、主に月経、更年期障害、不妊症、骨盤内膜炎、子宮内膜症、切迫流産、朝の吐き気に内服され、他にも胃腸、泌尿器系の機能不全に対する強壮剤や腸内寄生虫の駆除剤の原料になります。

栽培

野生種で-15℃まで耐えられるという驚きの耐寒性を誇ります。半日陰で水はけが良く、腐植土豊富な土地を好み、繁殖は秋に種を蒔くか春に株分けをすることで増やすことが可能です。収穫は根茎と根を秋に掘り上げて、乾燥させたものを成分抽出液、浸出剤、チンキに加工します。

歴史

この植物は”フォールス・ユニコーンルート”と呼ばれ、本物のユニコーンルートとは区別されています。初めは北米の先住民が流産防止に使用していましたが、18~19世紀に入ってきた女性入植者のうつや錯乱に効果があると気に入られました。その後1916~46年の間に米国国定処方薬に加えられ、現代のハーバリストたちも、婦人科の症状に効果があるとみなしています。

Chelidonium majus

読み方:ケリドニウム・マユス 和名:クサノオウ

ケリドニウム

ヒマラヤポピー

このハーブも一種からなる属で、見た目がヒマラヤポピーにそっくりです。主にユーラシアの温帯と亜北帯に自生しており、土手や低木、塀沿いや家の近くの空き地で見ることができます。

このハーブの大きな特徴として、短い根茎と傷つきやすい茎を持ち、傷つくとオレンジ色の液汁が滲みます。初夏から盛夏まで咲く4弁花のあとに、黒い種子が入った蒴果を結びます。

各種利用法

薬用

清浄、抗炎症作用のあるハーブです。主な作用として胆汁分泌の促進、子宮と循環器系の刺激、抗けいれん、利尿、緩下作用があり、症例として黄疸肝炎潰瘍(特に皮膚・胃がんに効果があるとされる)に内服で使用が可能です。

外用では目の炎症、打撲、捻挫、イボ、白癬、乾癬、悪性腫瘍に利用可能です。

過剰摂取は皮膚炎、眠気、呼吸困難を引き起こすため、国によっては法規制の対象となるので、資格を持った方のみ扱いましょう。

栽培

園芸用の品種で耐寒性があります。日向、日陰、湿地や乾燥地帯など、どんな環境にも適応できる丈夫なハーブです。繁殖は種まきや株分けで増やすことが可能ですが、こぼれ種でも勝手に増えるほど丈夫です。

収穫は夏に花ごと刈り取り、生のままチンキや成分抽出液に加工しましょう。樹液は乾燥させると成分が殆ど失われてしまうためそのまま利用するのが鉄則です。

歴史

かつてはこの植物から取れた液をイボやウオノメに直接塗って治す方法が主流でした。また、特徴税ではこの液の色が胆汁に似ていることから、肝臓疾患に効くとされていました。

その他の品種

C.majus “Lacinitum flore pleno”

基準種よりも小型で深く切れ込んだ葉を持つ品種です。基準種よりも目立たず小さな花が咲きます。1590年にドイツのハイデルベルクで発見されました。

C.majus “Flore Pleno”

八重の黄色い花を咲かせる品種です。

あとがき

今回の記事はいかがだったでしょうか?

相変わらずほとんどのハーブがマイナーなものばかりなため非常にマニアックな人向けのブログになりつつありますが、少しはこのブログを見に来ていただいた知的好奇心を満たすことはできたでしょうか?

もし、このハーブについて取り上げてほしいというものがありましたら私のツイッターにDMかリプを下されば取り上げますのでよろしくおねがいします。

アカウント→@kemu_herbe

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。