過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part75

はじめのご挨拶

皆さんこんにちは。

今回紹介するのは有毒な植物としては比較的知られているであろうドクニンジンです。

このハーブは古くから罪人を殺すのに使われていたり現在ではミステリー小説やドラマなどで毒殺する際に使われていることの多い危険な植物です。

Conium

多年草の2種が温帯地域に分布しており、ヨーロッパと温帯アジアの路端で見かけることが多いという、有毒なのに意外にも手に入りやすいという恐ろしい植物で、オーストラリアにも一部帰化しています。2種類とも猛毒を持ち、こぼれ種でも増えるため料理用のハーブや幼児の手が届く場所での栽培はNGです。属名はそのままギリシャ語でドクニンジンを表すKoneionがそのまま由来となりました。

C.maculatum

読み方:コニウム・マクラトゥム 別名:hemlocu,poison parsley

背の高い匂いの強い2年草です。繊細な切れ込みのある卵型の葉は約30cmになり、茎には紫色のまだら模様が入っているのが特徴です。

各種利用法

薬用

癇癪、躁病、舞踏病、痙攣、喘息に内服されます。外用では乳腺炎、悪性腫瘍(特に乳がん)、キレ痔及び内痔核に有効で、通常オイルや軟膏の形で使用します。

ホメオパシーではめまい、不安、うつ、月経前緊張症に利用されますが有毒植物なため、有資格の専門家のみ扱いましょう。

コニイン

この植物に含まれている代表的なアルカロイド成分で、この成分は呼吸器系の神経を麻痺させるという作用があるので、心臓停止の前に呼吸困難で窒息死します。過剰摂取をすると瞳孔拡散、意識不明、痙攣(動物の場合は特に後ろ足)などの症状が起こり、最終的に死に至ります。そのため、国によっては法規制の対象となります。

栽培

野生種で耐寒性があります。日向か半日陰の肥沃な土壌を好み、繁殖には春に種をまきましょう。国によっては麻薬とみなされることもあり、特にオーストラリア諸州では厳しく取り締まっています。葉は初夏に、実はその少し後に集められ産業規模で軟膏、オイルに加工されています。

歴史

この植物が医療用として使用された最初の記録はAD1世紀です。ディオスコリデスがヘルペスと丹毒の外用薬として使ったのが最初とされています。

古代アテネの時代では死刑にこの植物を使った中毒死が採用されており、最も有名な死者は哲学者のソクラテスです。ユダヤ教の法律では磔や石打ちの刑に処された罪人の痛みを和らげるためにこの毒が使われていたようです。その後何年も経った1886年に最初に合成されたアルカロイドがヘムロックです。

あとがき

今回の記事はいかがだったでしょうか?

やはり有毒植物と言うだけあって内服すると非常に危険であるということがご理解いただけたかと思います。しかし精神的な病気やホメオパシーでも使われることから一概に悪いとは言えないですね。私は触るのも勘弁ですが。

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