過去記事のまとめ

ハーブ解説過去記事まとめ Part77

はじめのご挨拶

皆さんこんにちは。今回紹介するハーブは以下の3種類です。
・ロックローズ
・バッカク
・ジュズダマ

ロックローズは花の美しさから観賞用にされ、バッカクはいわゆる菌類の仲間で摂取すると猛毒ですが薬品になり、ジュズダマはその名前の通り数珠の材料になります。

それぞれ薬効植物としての側面もあるので興味を惹かれた方は最後まで読んで下さい。

Cistus ladaniferus

読み方:キストゥス・ラダニフェルス

ゴジアオイ属 ハンニチバナ科 俗名:ロックローズ

直立性の灌木でネバネバした香りの良い葉と、初夏から夏の終わりにかけて直径約7cmの五弁の白い花が単性で咲き、海老茶色の模様が花の付け根にある。

美しい花ですが命は短く、温暖な地域では乾燥気味の花壇や海岸に近い庭では人気がある植物です。

南ヨーロッパと北アフリカを原産とするこの属には、常緑と灌木の約20種が存在します。ゴジアオイ属は魅力的な植物で、この植物から取れるオレオ樹脂はラダナム、ラボダナムと呼ばれ、マッコウクジラから採れるアンバーオイル(竜涎香)の植物性代用品となるため、香水業界は注目しています。

昔の樹脂収集報

この木をムチで叩いて付着した浸出液を集めたり、クレタ島ではヤギやヒツジに付着した樹脂をラダニステリオンという革の鋤で漉き取っていました。

各種利用法

薬用

芳香、刺激性のハーブで出血予防、去痰、抗菌作用があり、カタルや下痢に内服します。

実用

トルコでは燻蒸剤に使用され、ラベンダー、シダ、キプロス香水の固定剤、また、食品加工業では焼き物料理、ソフトドリンク、アイスクリーム、菓子類の製造で重要です。

栽培

園芸品種で耐寒性があります。水はけの良いもろく痩せた土地を好み、繁殖は春に種を蒔くか、夏に挿し木を行います。

手入れは春に枯れた枝を切り払いますが、切り詰めたり移植されるのを嫌うので注意しましょう。

収穫は葉を春の終わりから摘み取り、抽出液とオイル、オレオ樹脂を蒸留します。

Craviceps puruprea

読み方:クラウィケプス・プルプレア

イネ科植物に寄生する菌類で35種類ほど存在し、世界的に有名で、淡いピンクのバチ型な子実体となり、夏に菌核段階になり、菌核は1cmになる暗紫色の紡錘形です。

麦角菌による中毒は昔から記録されており、この菌を摂取してしまうと幻覚や燃えるような感覚や痙攣を引き起こし、血液の供給を制限して壊疽を引起してしまう「麦角中毒」という症状を引き起こします。

各種利用法

利用部位:子実体

薬用

不快な匂いのハーブです。子宮の刺激、血管収縮作用があり、中枢神経に働きかけます。この子実体から成分のアルカロイドを単離抽出したものがエルゴメトリン(子宮収縮薬)、エルゴタミン(血管収縮剤)として利用され、出産時(胎盤の娩出)、産後の出血にはエルゴメトリンを、片頭痛にはエルゴタミンをそれぞれ内服します。

エルゴットの科学的性質は麻薬のLSDで知られるリセルグ酸ジエチルアミドと似ているため、菌の取り扱う時は麻薬製造に利用されないよう厳重な監視が必要です。

栽培

栽培品種で耐寒性があります。草類特にライ麦に寄生する腐生菌です。繁殖は研究所で増やした胞子を穀物に撒いて増やします。

Coix lachryma-jobi

読み方:コイックス・ラクイマーヨミ ジュズダマ属 イネ科

一年草と多年草、草本種の6種類が熱帯アジアに分布しており、古来から装飾用に栽培されていました。中国漢方としても利用され、初めて記載されたのはAD200頃で、現在でも中国の特許製剤に広く利用されているようです。

雌花は固い滴型の苞葉に包まれ、雄花は穂状花序の群となって咲きます。種子は緑色ですが秋ごろになると灰色や藤色に熟します。また、この植物の命名者は、ギリシャの植物学の祖テオフラトスという学者です。

各種利用法

薬用

甘い冷却性のハーブで、消炎、鎮痛、解熱、細菌・真菌感染予防、主に脾臓の強壮または鎮静作用があります。リューマチ性関節炎、泌尿機能不全、肺のう症、肝機能低下による下痢に内服されます。また、発酵させた液はリューマチの痛み止めとなります。

過剰摂取は血圧の低下を招く他、妊娠中の使用は禁忌です。

栽培

園芸用品種で半耐寒性です。日当たりの良い湿った土壌を好み、繁殖は春、気温が13~16℃の頃にタネを蒔きましょう。通気性が悪いとうどんこ病にかかる事があるので注意しましょう。収穫したら集めて殻を取り除き、生のままあるいは炒って使用するか発酵させます。

あとがき

今回の記事はいかがだったでしょうか?

園芸品種であっても、有毒であっても使い方さえ間違わなければ人の役に立つので覚えて損はないと思います。

それでは今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

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