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ハーブ解説 Part285

 

エレキャンペーンとは?

オグルマとも呼ばれるこのハーブは薬効に優れているのです。

エレキャンペーンの生態

根の太い多年草で茎は真っ直ぐ強靭。葉先は尖っており葉の縁はノコギリ状。

直径7cmほどのデージーに似た黄色い花を真夏から秋の半ばまで咲かせます。

主に多年草と亜灌木90種がユーラシア大陸の温帯に分布。

数種が薬用や染色に利用される

次に代表的な品種について解説をします。

Inula helenium

和名はオグルマ

読み方:イヌラ・ヘレニウム
属名:エレキャンペーン

南ヨーロッパと西アジアを原産とする夏咲きの品種でハーブガーデンのアクセントに。

他の品種も見栄えの良い花を咲かせるためロックガーデンやボーダーガーデンに使われます。

学名の由来

ギリシア神話に登場するスパルタ王の妻「ヘレネ」に由来し、彼女の涙からこの花が現れたと言われています。

Inula britannica
var.chinensis

漢方では「土香木」といいます。

読み方:イヌラ・ブリタンニカ・キネンシス
別名:ジャパニーズエレキャンペーン

丈夫な多年生の植物で耐寒性は-15℃で高さは20~60cmで広がりは5cm。

デイジーに似た黄色い花を咲かせ、葉柄のない槍状から長円の葉は10cm程度。

主に中国、日本、韓国の湿地帯で見ることが可能。

ジャパニーズエレキャンペーンの
薬効について

苦辛い、抗細菌性のハーブで消化管の刺激作用や去痰、止血作用があります。

効能は以下の通り
・嘔吐
・鼓腸
・吐き気
・しゃっくり

痰の多い気管支炎にはハチミツと混ぜるのが有効。

粘液過剰による消化機能不全にはしょうがリコリスをあわせて使用します。

エレキャンペーンの使い方

結構いろいろな用途があるのです。

エレキャンペーンを
使った料理

かつてはデザートや魚料理のソースの香味料として人気があった。

根は砂糖漬けやコーディアルに加工することが可能。

エレキャンペーンの
香料としての一面

樟脳の香りのするオイルは香水に利用される。

エレキャンペーンの
多彩な薬効

作用は以下の通り。
・利尿
・去痰
・解毒
・発汗促進
・免疫機構の刺激
・消化機能の刺激
・細菌、真菌感染

効能としては次の症状に使うことが可能です。
・花粉症
・胸膜炎
・カタル
・刺激性の咳

中国では気管支炎リューマチの諸症状偏頭痛皮膚の感染症に使われる。

アーユルヴェーダでは肺の強壮剤鎮痛剤として高く評価されている。

このハーブにはかすかな甘味のポリサッカライドイヌリンを含む。

これらは料理としては使えないが糖尿病用の甘味料に用いられる。

妊娠中の方への使用は禁忌。

エレキャンペーンの
使われた歴史

古代ギリシャ時代では月経を促し貧血症の治療に効くとされていた。

その後研究が進み結核の特効薬とされていましたが、呼吸器系の治療に用いられるようになり、今日では喘息や肺の感染症にも使われています。

他にも胆汁の分泌を促して消化機能を正常化し、疥癬やヘルペスといった皮膚疾患の外用薬にも使用されている。

さらにアラントラクトンという成分は体内の寄生虫を駆除する効果がある。

ラクトンに関する研究

かつて105種類の植物ラクトンについてけんきゅうがなされた。その中でもエレキャンペーンにはアラントラクトンイソントラクトンという成分が強力な抗菌、抗真菌剤になりうることが証明された。

エレキャンペーンの
栽培方法と収穫

園芸種(Inula helenium)と栽培種(Inula britannica var.chinensis)どちらも耐寒性で日向の水はけの良い湿った土を好む。

繁殖は春に種を蒔くか株分けで増やすことができます。

収穫は根を秋に掘り上げてオイルを蒸留します。

または生のものをエキス、シロップに加工。

他にも乾燥させたものを煎じ薬、成分抽出液、粉末、チンキにするのもOK。

花は完全に開いたら採り、まるごと乾燥させったものを煎じ薬(このとき刺激性の繊維が入らないようモスリンの袋に入れるとよい)に。

まとめ

・主に使うのは花と根でどちらも薬効がある。
・効能としては呼吸器系や消化器家の症状に使う。
・ギリシャ時代の美人の名前が由来。

それでは今回はここまでとなります。

また次回の記事でお会いしましょう。

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Kemu
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