Part454~Part460

ハーブ解説 Part459 スベリヒユ

今回は道端に生えているけど、紀元前から使われている歴史がある「スベリヒユ」について。ここで取り上げるのはPortulaca oleraceaという品種。

スベリヒユの
概要

多肉質のツル性一年草・二年草40種が存在し、温暖な温帯地域に広く分布。また、野菜として多くの地方で栽培されている。

外観の特徴

一年草で太くやわらかな匍匐性の茎を持ち、スプーンのような形をした葉は、長さが3cmほど。夏に4-6枚の花弁からなる小さな花をつける。

多肉質のツル性一年草と二年草40種が存在し、温暖な温帯地域に分布している。

スベリヒユ
概要

スベリヒユは多くの地域で野菜として利用され、古代エジプトやインド、中国で何千年にも渡って栽培されてきた、古い歴史を持つ。

ちなみにこの植物の主生産国はフランスで、消費量もトップ。

最近の研究で、オメガー3脂肪酸を含んでいることが判明した。これは免疫機構の強化や心臓発作の予防などの効果がある。

人類史に初登場したのは中国で、中国処方書に初めて記載された。

主に生のジュースを肝炎に、ローションに加工したものを蛇の咬み傷や虫刺され、やけど、湿疹など外用に用いたとされる。

スベリヒユ
各種利用法

利用部位:葉

酸味のある利尿、冷却性のハーブで、解熱、解毒作用に加えて多くの細菌感染症に効果がある。

料理

葉を野菜として料理、酢漬け、またはソース、サラダなどに用いる。

薬用

内用

・赤痢
・急性腸炎
・虫唾炎
・乳腺炎
・内痔核
・産後の痛み

外用

・腫物
・蛇の咬み傷
・ハチ刺され
・湿疹

妊娠中、消化管不全の患者に対しては使用してはいけない。

栽培

日向なの水はけがよい、肥沃な土壌を好む。繁殖は春で、同じ場所に種をまく。アブラムシやナメクジがつくことがある。

収穫は夏で、花が咲く前に全体を刈り取る。基本は生で使用するが、乾燥させたものを煎じ薬にすることも可能。

著:白鴉マキト

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