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ハーブ解説 Part349

今回は非常に貴重な精油の取れるクスノキ科の植物“Aniba アニバ”について解説をしていきます。

アニバ

この属は約40種類の常緑低木と常緑樹からなり、熱帯アメリカと西インド諸島が原産です。

百合のような香りのする芳香植物で高さは25m,幅15mとなり、葉の大きさは約14cmで裏には黄褐色の毛が生えています。

また、香りの主成分はバラに多く含まれるリナロールです。

各種利用法

利用部位:木部・オイル

香料

オイルは化粧品の香料はもちろん、洗浄剤から医薬品まで幅広い用途があります。

実用

幹は木材の中でも硬い、硬材として扱われ、オイルは上記に加えて食品にも香り付けとして添加されることがあります。

栽培

野生種。日陰で水捌けがよく高湿度な環境を好みます。また、熱帯原産なため寒さには弱いです。光を好みますが種子を取るのは難しく、栽培品種としてはまだ固定されていないようです。

主に使われるのは、10~15年もので、伐採したものを砕いて蒸留すればオイルが採れます。

歴史

かつては原住民が薬用として利用していただけでしたが、1875年にフランス人がこの植物からオイルを蒸留して以降、利用され続けられています。

しかし、現在ではほとんどが伐採されてしまい、栽培しようと試みられていますが、ほとんど再生されていないのが現状です。

1986年、事態を重く見た国連のFAO、食料農業機関は栽培条件を緊急に調査すべきと認めました。

まとめ

熱帯原産の香り良い木でそのあまりに広すぎる用途のせいで絶滅寸前まで追い込まれてしまった可愛そうなハーブ。

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@けむさん

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