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ハーブ解説 Part88

今回解説するハーブは、有毒で知られ小説やドラマでも登場するトリカブトです。

特徴

トリカブト属、キンポウゲ科の植物で、この属に含まれる品種は全てアルカロイド系ニコチンを含み、植物の中ではトップクラスの強さを誇ります。

しかし、医療の現場では正しく使用した場合、治療効果が高いため、薬として使われています。

続いて、トリカブトの中の代表格をご紹介。

各種利用法

薬用

外傷によるエネルギー低下の回復及び、慢性変形性関節炎に内服されます。また、鎮静、鎮痛作用にも優れ、心臓、中枢神経に作用するため、心臓病の薬の原料としても利用されます。

トリカブトにはすべての部位に毒があり、過剰摂取すると唇、舌、手足の末端の痺れ、嘔吐、呼吸困難、心拍、血圧の低下、昏睡状態から死へと至ります。また、素手で触るのも危険で、触れたところから毒素が侵入する、浸透性中毒を引き起こすことがあります。

また、ヨモギと見た目が似ているため、間違って食べてしまう事件も多々あるので、山菜採りに行く場合は、必ずプロの方と一緒に行くことを勧めます。

トリカブト
よもぎ

歴史

古くは中国の文献に登場し、2つの別名がありました。1つは烏頭(うとう)でこちらは生の根を指し、もう一つは附子(ふじ)で塩と砂糖で調理した根です。

あとがき

今回はトリカブトについて解説しました。

毒草なゆえに誤解されてしまいますが、医療の現場でも利用されていることもあり、毒草=悪いものではなく、違った側面もあるということを知ってい頂ければ幸いです。

ただし、扱う場合は国によって法規制の対象となりうるので、使用する場合は有資格者のみが扱いましょう。

今回の記事はここまでです。またの記事でお会いしましょう。

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Kemu
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