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ハーブ解説 Part164

この記事は過去に解説したハーブを新たな情報を加えて再投稿したリメイク記事となっています。今回は青い花が特徴的なコーンフラワーについて改めて紹介していきます。

Centaurea cyanus

読み方:ケンタウレア・キャネス

このハーブの属には一年草、二年草、多年草の約450種類が存在し、地中海沿岸やユーラシア大陸、オーストラリアなどに分布しています。特にC.cyanus(コーンフラワー)はヨーロッパや西アジアの麦畑や空き地に見られ、主に鮮やかな見た目のために、観賞用として栽培されることが多いです。

高さ20cm~1m、大きさ15~30cm程の背が高くほっそりとした見た目で、グレーグリーンの披針形な葉をつけ、夏に鮮やかなブルー、たまにピンクや白、藤色の花を咲かせるのが特徴です。

学名のCentaureaはギリシャ神話に登場する半人半馬の一人、ケイローンがこの植物の治癒力を教えたことに由来します。種小名のCyanusは「青の、藍色の」という意味で、花の色に因んでいます。

かつては穀物やコーン畑に生えていたことから「コーンフラワー」という俗称が付き、穀物を収穫する際にこの植物を刈ってたら強靭な茎のせいで鎌の刃が傷んで使い物にならなくなってしまったことから、「鎌を傷めるもの」という名前も付きました。

各種利用法

料理

花はエディブルフラワーとして利用することができ、サラダの彩りやデザートに華を添えるのに役立ちます。

実用

スキンローションやヘアトニック、シャンプーやリンスなどに使われるほか、ポプリやドライフラワー、青色の染料としても利用されます。

薬用

収斂性のハーブで消炎作用があり、主に角膜潰瘍、軽いキズ、口内炎などの外用薬として用いられることがあります。

使用例

・目の痛み、炎症、物もらい
ハーブティーをコットンに含ませて目に当てれば痛みを抑えることができます。

・口内炎
ハーブティーをうがい薬として利用しましょう。

・敏感肌、乾燥
煎剤を入浴剤として用いれば炎症を和らげることができます。

栽培

日向の水はけの良い土壌を好み、こぼれ種でも増えるほど繁殖力が強いです。繁殖は秋の彼岸頃に種子をまき、本葉が6~8枚になったら大きな鉢や露地に植え替えましょう。大きく育てたい場合は元肥に固形の油かすを少量与えます。また、寒さに比較的強い品種ですが、寒風の当たらない場所で越冬させましょう。収穫は花が咲いたら摘み取り、用途に応じて全体、又は小花を乾燥させて利用します。

歴史

1922年にエジプトで発見されたツタンカーメンの棺の中から、コーンフラワーのリースが共に埋葬されていたのを考古学者H・カーターが発見しました。

現在のドイツであるかつてのプロイセン王国の時代、ナポレオンが侵攻してきました。その時種とベルリンから逃げていた当時の王妃ルイーセは小麦畑に隠れており、その時近くに生えていたコーンフラワーで冠を作り、皇子たちを慰めていたという伝承から、この花はドイツの紋章となり、国花となった言われています。

あとがき

今回はコーンフラワーについて改めて解説をしました。

見た目が良いから観賞用なのは知っていましたが、まさかドイツでは歴史ある花で国花となっていると思っておらず、驚きでした。また、目の症状にも利用できたり染料として使えるなど、植物には本当に色々な使い方ができ、やっぱりまだまだ知らないことがたくさんあると思い知らされました。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社

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