ハーブ一覧

ハーブ解説 Part127

今回は過去記事のリメイクということで、カモミールを改めて解説していきたいと思います。

Matricaria chmomilla

読み方:マトリカリア・カモミラ

特徴

一年草と多年草を含む4種類のみの小さな属で、リンゴのような香りが特徴です。こちらの品種は花のみが香り、花床の中は空洞となっています。高さは60cmまで成長し、花弁が反り返っています。

各種利用法

料理

パンやクッキーに焼き込むことで華やかな香りをプラスすることができます。クッキーのレシピも載せておくので興味のある方はこちら

ハーブティー

フレッシュだと甘い香りの中に爽やかさがあり、ドライだと甘い香りがより強く際立ちますがクセがなく飲みやすいため、ハーブ初心者の方に是非オススメしたいハーブティーです。

リラックス効果に加え、食べ過ぎや飲み過ぎといった胃腸の不快感や、何も食べる気力がないときなどにも役立ちます。また、作用が穏やかなため子供から老人まで安心して飲める点もおすすめできる点です。

薬用

ハーブティーとしてだけでなく、婦人科全般の疾患に使われます。また、浸出液を傷や日焼け、ものもらいなどに湿布剤を外用として用いることも可能です。

個人的におすすめしたいのは、冷ましたカモミールのハーブティーをコットンに染み込ませ、目に当てることで目の疲れを改善する即席アイマスクとなるので、パソコンやスマホなどで目を酷使してしまっている方にオススメです。

実用

ヨーロッパの化粧品に数多く処方されるほか、フェイシャルサウナやローション、シャンプー、リンスといった日用品からクリーム、軟膏といった医薬品にもなる、非常に用途の多いハーブでもあります。

栽培

日当たりの良い乾燥気味の環境を好み、3月~4月の春先か9~10月の初秋に種を蒔きましょう。秋にまくほうが株が大きくなり収穫量が増えます。また、こぼれ種で増えるほど丈夫ですので、簡単に育てることが可能です。

植物の連作障害や害虫防除対策に混植したり、刈り取って他の植物の周囲に敷けば敷き藁の代わりになります。また、弱った植物の近くに植えれば元気を取り戻したり、アブラムシなどの害虫を自身に付かせたりすることから、かつては植物の医者と呼ばれていました。

学名の語源Ⅰ

Matricariaは「子宮」Matrixと「母」matherの2つの単語が合わさった意味です。Chamomillaは「背の低いリンゴ」を意味します。

ジャーマンカモミールの歴史

古くから利用されているハーブの一つで、先史時代までさかのぼります。当時のメソポタミアの王国バビロニアでは負傷した兵士の傷を癒やすために使われていました。古代エジプトでは最後の王妃、クレオパトラが美肌やリラックス効果のために入浴剤として用いました。

欧州の古い文献では線虫類の繁殖を防ぎ、土壌の力を高めるとして玉ねぎと混植されるていました。また、日本に到来したのは江戸時代とされ、草木図説に記録が残っています。

Chamamelum nobile

読み方:カマメラム・ノビレ

特徴

ジャーマンカモミールと違い、こちらは花床は詰まっているのでどちらか見分けがつかない場合は花を割いて判別するのが良いでしょう。もう一つの違いとして、こちらは葉っぱも香りがあるのが特徴で、高さも15cm程で多年草というのも特徴です。

各種利用法

料理

ジャーマンカモミールよりも苦味が出やすいため料理にはあまり使われませんが、ベネディクティン酒やマンザニラ酒といったハーブリキュールのフレーバーとして活躍します。またスペインでは、花の苦味をシェリー酒に用いるそうです。

薬用

主に消化器系に有効に働き、疝痛、朝起きたときの吐き気、ストレスによる消化不良、月経痛、不眠、小児の発熱、喘息、気管支うっ血用の吸入剤、アロマセラピーなどに利用されます。

外用として皮膚のただれや痛みに有効なほか、怒りやカフェインの取り過ぎによる諸症状のホメオパシー療法にも使用されます。また実用的な使い方としてオイルは髪の艶とうるおいを保つ美容液に使われます。

カマズレン・ビザボロール

カモミールの薬効を説明する上で欠かせない成分で、どちらもセスキテルペン類に属しており、ローマンカモミールに含まれるカマズレンは消化を助ける物質であると同時に抗菌作用などを含み、ビザボロールは前述の作用に加えて抗炎症作用があります。

歴史

イギリス最初の本草学者「ウィル・ターナー」は女王に自身の本草書を献呈し、、カモミールの花を「輝くような見事な黄色」と表現し、古代エジプト人が聖なる花として崇められ、万能薬として信じられていたことに触れました。

日本に到来したのはジャーマンカモミールと同じ時期だとされ、江戸幕府がオランダから取り寄せた60種類のハーブの中に含まれていて、当時は「カミルレ」と呼ばれていました。

学名の語源Ⅱ

chamaemelumは「葉を強く踏むとリンゴの香りがする」というギリシャ語に由来し、nobileは「高貴な・気品のある」という意味です。

あとがき

今回はカモミールについて解説しました。

メジャーなハーブだけあって非常に用途が多く、さらに他のハーブとも組み合わせることが可能なため可能性は無限にあるといっても過言ではありません。

さらに、管理もしやすく扱いやすい点、花が咲いたら摘んで新鮮なハーブティーを楽しむことができ、乾燥させれば保存が効き、また違った使い方も出来るという初心者にも優しいハーブでもあるので、ホームセンターで見かけたらぜひ育てて楽しんでいただきたいと思っています。

Twitter開設したのでフォローしてくれると嬉しいです→@kemu26559875

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。