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ハーブ解説 Part171

今回紹介するのは、先住民族の人たちが鏃に塗る毒として利用しているChondroderonというバリエラ属、ツヅラフジ科の植物ハーブです。

Chondroderon

この植物は南米に自生しているツル科の植物で、パナマやブラジル、ペルーの熱帯雨林に10種類ほどが存在します。学名の由来はギリシャ語でCondros(軟骨)とdendron(木)が由来となっており、しなやかな枝、葉という意味です。

余談ですがサプリメントで見かけるコンドロイチンというのはこのギリシャ語から取ったと推測できますね。

Condroderon tomentosum

読み方:コンドゥロデロン・トメントスム

巨大な樹冠を作る植物で、高さは30mにも達します。毛の生えた幹には基部の直径20cmのは柄とは裏には綿毛で覆われているのが特徴です。小さな緑と白の花が円錐花序に雄株と雌株それぞれ別の株に咲きます。

各種利用法

薬用

苦甘い利尿、下痢作用のあるハーブです。経口摂取した場合と静脈注射したときには効果が全く異なり、前者は解熱、子宮刺激作用がありますが、後者は筋肉を弛緩させる作用があります。後者は手術の時に筋肉弛緩剤として頚静脈に使用されます。

Dーツボクリン

このハーブには沢山のアルカロイドが含まれていますが、その中でも強力に作用するのがこのD-ツボクリンという成分です。

主に筋弛緩作用があり、注射されると動けなるほどの強力な作用に加えて即効性があるという非常に危険なアルカロイドです。しかし、経口摂取した場合には体内には吸収されないという特徴があります。

また、この成分の合成の試みには成功しておらず、栽培もできていないため、供給は野生のものに頼っているのが現状です。

栽培

野生種で非耐寒性です。主に高湿度の肥沃な土壌を好み、最低気温は15~18℃とされていますが、先程も書いたように栽培に成功していないハーブの一つです。収穫は自生しているものを薬品製造業者が収穫し、加工しているようです。

歴史

南米原住民が借りなどで使用する毒を「クラーレ」といい、その基本材料として利用しています。また、茎と葉は浮腫、錯乱、打撲などに用いています。

あとがき

今回はコンドゥロデロンというハーブについて解説しました。

南米の原住民がヤドクガエルの毒を鏃に塗って狩りに用いることは知っていましたが、まさかハーブの中にも同じような使い方をしているものが存在しているとは思いませんでした。

筋肉弛緩剤の原料となっていると書きましたが、現在の科学力を持ってしても合成できておらず、自然のものに頼っているということはいつか絶滅してしまうのではないかという不安もあり、新たな薬品が登場するか植物が先に絶滅するか。恐らく植物が先に絶滅してしまう気がしてなりません。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社

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