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ハーブ解説 Part255

はじめの挨拶

皆さんこんにちは。

今回はゼラニウムについて解説をしていきます。

ゼラニウムは私が本格的にハーブを勉強し始めた時に育ててみたかったハーブで、実は一番最初に育てたハーブです。

このハーブの魅力は香りだけでなく効能も優れているので、この記事を読めばゼラニウムを実際に使ってみたくなると思います。

最後まで読まないとこのハーブの魅力や効能は当然知ることが出来ませんのでどうか最後までお付き合いくだされば幸いです。

それではまずゼラニウムの生態について解説をします。

ゼラニウムの生態

小さめの根茎と直径20cmになる切れ込みのある手のひら状の葉が特徴で香りがあるのは主に葉の部分。夏にピンク色の可愛らしい花を咲かせます。

広い温帯で見ることが可能でアメリカ東部や北部、アフリカ北西部や西アジアなどに分布します。

少しややこしい話になってしまいますが今回紹介するゼラニウムは「Gelanium(ゲラニウム)属」で、精油などが取れるのは近縁種である「Pelarugonium(ペラルゴニウム)」とは全く違う品種なので覚えておきましょう。

別名「クレインズビル」と呼ばれ、繊細な葉脈の模様と花が長い間咲き続けることから庭園用の植物として人気の高い植物です。

次にこのハーブの効能について解説をしていきます。

ゼラニウムの薬効

このハーブにはタンニンが豊富に含まれておりかつては北米の先住民族が怪我と下痢の緊急治療薬の材料として重宝されていました。

このことから強い収斂性がありさらに強壮作用、つまり組織を引き締めて心臓に働きかけて体全体に働きかけるハーブということが言えますね。

さらに菌を殺す殺菌作用、出血を抑える止血作用、分泌物の生成を抑える分泌物抑制作用、自然治癒能力を高める治癒促進作用があります。

このハーブがどの症状に効くかというと、小児や高齢者の下痢、赤痢、コレラ、胃腸炎、大腸炎、消化性の潰瘍などの消化器系の疾患、月経過多などの出血を伴う症状に内服することが出来ます。

外用では化膿した傷、内痔核、膣のおりもの、口内、歯肉、喉の炎症に効果が期待できます。

症状毎のブレンド例

ゼラニウムと合わせることを前提としています。

膣の洗浄剤

・Trillium erecutum(トリリウム・エレクトゥム)
英名:birthroot

消化性潰瘍

・Geum urbanum(ゲウム・ウルバナム)
英名:Avens

・Agrimonia eupatoria(アグリモニア・エウロパティア)
英名:agrimony 俗名:アグリモニー

消化管機能不全

・Agrimonia eupatoria(アグリモニア・エウロパティア)
英名:Agrimony 俗名:アグリモニー

・Althaea offichinalis(アルタエア・オフィキナリス)
英名:Marsh mallow 俗名:マーシュマロウ

・Filipendula ulmaria(フィリペンデュラ・ウルマリア)
英名:Medowsweet,Queen of the meadow
俗名:メドウスイート

・Chamaemelum nobile(カマメルム・ノビレ)
英名:Chamomile roman 俗名:カモミールローマン

あとがき

今回の記事はいかがだったでしょうか?

ゼラニウムは精油で使うものだけと思っていましたが園芸用に人気の高い品種も存在しているということも理解頂けたかと思います。

薬効も豊富なのでもしちょっとした不調に使うとなったら自己責任でお願いします。

 

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Kemu
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