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ハーブ解説 Part167

今回は地衣類。いわゆる木の表面などに生える植物の仲間であるCetrariaという品種をご紹介。

Cetraria

セトラリアと読む40種ほど存在するこの属は地衣類。

簡単に言うと苔などの仲間でここで取り上げるC.islandica(セトラリア・アイスランディカ)はヨーロッパや北極地方などの寒い地方から、オーストラリア、ニュージーランドと近海諸島の丘や山地の荒野に群生しています。

革質のくねくねした焦げ茶がかったグレーグリーンの地衣類で枝分かれし、縁には短い棘状の突起が生えるのが特徴。

環境汚染により野生でもほとんど見られなくなり、多くのハーバリスト達は地衣類をもとにした治療は重症の場合にのみ用いる、いわば奥の手です。

各種利用法

利用部位:全草

薬用

苦甘い冷却性と抗菌作用を併せ持つハーブです。

最近の研究ではこの植物に含まれる地衣酸がサルモネラ菌、トリコモナス菌、結核菌に有効であることが判明しました。

主な使い方は組織の炎症の慰撫、嘔吐予防、去痰作用、胃腸炎、食中毒、肺結核、気管支炎に内服します。エキスは殺菌剤、乾咳、喉の痛み用にトローチ剤が利用されます。

実用

地衣類は昔から医療や染料、芳香剤として利用されていきました。また、トナカイの食料として生態系的にも重要な植物でもあります。

栽培

野生種で耐寒性があります。木の樹皮や酸性の岩について繁殖します。きれいな空気がないと成長できません。残念ながら現代では地衣類を胞子から栽培できるかどうかの研究は行われていないようです。年間をとして収穫することができ、乾燥させたものを煎じ薬や成分抽出液、粉末、チンキ剤に加工しましょう。

あとがき

今回は地衣類のセトラリアとについて解説しました。

まさか地衣類までも薬効があるとは思わず、本当にハーブは奥深い世界だと感じずに入られませんでした。また、学名だとカエノメレスというちょっとかっこいい名前ですが日本語名だとボケという最早悪口になってしまいそうなハーブですが、その名前と裏腹に美しくも実用性のあるというギャップも中々に面白いと思いました。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社

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