Part441~Part453

ハーブ解説443 ポークウィード

今回は薬効がすごい!でも効能がはっきりしていない・・・中南米で育つ貴重な薬効植物である「ペテベリア」というハーブについて。

ペテベリアとは?

学名
Petiveria alliacea
属と科
ペテベリア属 ヤマゴボウ科

この植物は一種のみで、アメリカの熱帯や温帯に分布しているが、アジアやアフリカの熱帯で帰化している。

近縁種は一般的に栽培されておらず、見たいのならば植物園に行ってみましょう。

アメリカのフロリダ南部、中央アメリカやカリブの島々、特にサンテナリア地域では重要な植物として珍重される。

そのため多くの言語で様々な俗称がある。

俗名
・Guinea hen weed
・Conga root
・storong man’s weed

Petiveria 特徴

太い主根に細長い茎、長さ16cm程度の、葉先が尖ったにんにくの臭いのする葉っぱを持つ。

多年草で、小さな白から緑がかった、白い星型の花を咲かせ、棘状の実がなる。

強いにんにくに似た香りがし、その匂いのもとはサルファー。刺激的な香りが故に薬用ハーブとして珍重されていたのだろう。

効能に関してはまだ情報がないため、これからの研究に期待。実際の使われ方としては、他のハーブと一緒に使われていた模様。

続いて利用法について。

ペテベリア
利用法

利用部位:全体、葉、根

辛味のある利尿・殺菌性があるハーブで、鎮静、下痢止め、解熱、鎮痙作用があり、子宮を刺激する効果が。

薬用

内服
・神経性痙攣
・麻痺
・ヒステリー
・喘息
・百日せき
・嗄れ声
・発熱
・肺炎
・気管支炎
・頭痛
・インフルエンザ
・膀胱炎
・性病
・月経困難症
・妊娠中絶

外用
・耳痛
・頭痛

栽培方法

野生の品種で寒さには弱い。半日陰の湿った土壌を好み、最低気温は7℃を維持する。

繁殖は夏に半熟枝挿しを行うことで増やすことが可能。

まとめ

効能については詳しく分からない。でも効果があることから、古くから薬用に使われていたハーブ。

とはいっても、この植物自体がかなり貴重なので、見つけたらラッキーかな。

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