香りの逸話と歴史

香合

今回は、香炉を焚く時に使用するお香を小分けにする際に用いる器。香合(こうごう)を紹介します。

香合の伝来

日本で香が使われるようになったのは仏教伝来の折だと言われている。仏前に供えられるものは天竺(インド)や中国からもたらされ、非常に貴重なものだった。

現代の焼香のように、沈香、白檀などを刻んだ香薬が直接炭火に焚べられていたとされる。

この頃用いられていた香合は、正倉院に伝わる“佐波理合子(サハリゴウス)”のように、宗教用具としての趣が強かった。

香合の歴史

平安時代

香を練り合わせた薫物が日常生活に欠かせないものだった。

室内暖房の“火桶”や香炉として利用された“火取”などの熱を利用して、室内や衣裳に香りを焚きしめていた。

鎌倉時代

薫物から香木に取って代わられる時代。出陣に際して精神統一したり、心を鎮めたりという用途が多かった。

室町時代

銀閣寺を拠点に寄り合い芸術の香道が登場し、香を焚くという所作も追加されるようになった。

書院茶が成立した頃は、書院に飾られることが多かったが、草庵による侘茶が主流になると、香炉は茶席内で用いられなくなった。

現代

季節によって香合を使い分ける

 

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