香りの逸話と歴史

安息香

概要

学名:Styrax bezoin

エゴノキ科などの樹脂を精油に用いることができ、安息香樹、安息香の樹と呼ばれる。

タイやラオス、ベトナムなどの東南アジアで採取される“シャム安息香”、インドネシアのスマトラ島やジャワ半島から取れるものを“スマトラ安息香”という。

採取方法

まず樹皮に傷をつける専用の道具で表面をなめらかにする。この作業は6-9月に行われる。

三ヶ月経つと樹液がにじみ出て、固まったものが利用される。

最も品質の良いものは樹皮の裏からにじみ出た透明な樹液で、黄色く不透明なものは安価で取引される。

ちなみに一本の木から約2kg採集が可能。

香りの特徴と利用法

にじみ出た直後の樹液は香りが殆どなく、これを乾燥させると香りが漂い始める。

安息香酸エステル、桂皮酸エステル、バニリンを主体とした甘い香りが特徴。

古くから吸入薬、去痰薬、薫香料、化粧品、、防腐剤として利用され、インドネシアや中近東では宗教儀礼の際に焚かれることが多い。

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