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ハーブ解説 Part36 カルダモン

今回はスパイスの女王と言われるカルダモンについて解説します。

特徴

日本名ではジョウズクという名前で、インドではメジャーなハーブのひとつです。消化吸収が良くなるとされ、海外では食後に噛む習慣が今でも残っています。
卵型の果実の中にはスパイシーな香りがする種子が多数入っており、マサラティーなど幅広い楽しみ方があります。また、サフランに次いで高価なスパイスで、カレー粉やウスターソースの原料として使われています。

Elletaria cardamom

Elletaria

この植物のマレー語での名前が由来で、インドのマ・ラバル地方の土地名に由来します。

cardamom

心臓の形をしたという意味の「cardia」と香料としての「amomum」が合わさった言葉です。

歴史・エピソード

メソポタミア文明

紀元前8世紀、チグリス川とユーフラテス川に挟まれたバビロニア王国のバラダン2世の宮殿に植えられ、香料として利用されていました。

インド

紀元前4~5世紀、泌尿器系の疾患や脂肪を取り除く生薬として利用していました。

利用法

調理

肉の臭み消しに有効で、ハンバーグやミートローフなどのひき肉料理から、ドレッシング、ピクルス、お菓子など、幅広く使えます。

インドでは料理に欠かせず、特にカレーを作る時は欠かせないスパイスです。

コーヒーにカルダモンを加えた、カルダモンコーヒーもおすすめです。

薬用

  • 消化器系に有効で、食欲不振や過敏性腸症候群に効果が期待できます。
  • 呼吸器系の粘膜過多、慢性の気管支炎、咳や喘息といった疾患にも有効です。

栽培

高温多湿で水はけの良い肥沃な土壌を好みます。寒さには弱いので、8℃以上を保てる環境が必要です。

あとがき

今回はカルダモンについて解説しました。

コーヒーにカルダモンは正直合わないでしょう。と思っていましたが、試してみるとスッキリした味になって、意外に合うことがわかりました。

この記事を読んでいる人も、普段のコーヒーにちょっと飽きたと感じたら、試してみるのはいかがでしょうか?

今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。これからも拙い記事ではありますが続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまででとなります。またの記事でお会いしましょう。

著:白鴉マキト

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Kemu
毎日ハーブのあれこれについて更新しています。

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