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ハーブ解説 Part70

今回は、日本では野菜でおなじみのバードック。いわゆるごぼうについての解説をしていきます。

主な成分:イヌリン

不溶性食物繊維の一種で、腸内環境を整えるほか、腸内細菌の餌となります。

特徴

高さ2mまで伸びる大型の多年草で、直立して分岐します。葉はふきのように大きく、裏側はびっしりと毛が生えています。栽培品種は根の直径が3cm、長さ1mほどまで成長するのが特徴です。花はアザミに似た球形の頭花で、枝先や葉のわきに生えます。

北ヨーロッパが原産で、荒れ地や生け垣などでも見られます。根や若葉、果実は薬用として世界で使われていますが、野菜として根を食べるのは日本などの少数派の国々です。

牛蒡の花

主な利用法

料理

根はキンピラやかき揚げ、スープなどに利用されます。日本では煮物に欠かせない一品です。最近はごぼう茶なるダイエット茶が流行していますね。

健康

浄化作用が強く、湿疹や蕁麻疹、感染、ニキビ、おできや腫れ物といった乾燥、脂性肌両方の皮膚疾患に活躍します。

関節炎、リウマチにもネトルと一緒に摂ることで効果的なほか、消化不良や便秘、鼓腸といった腸のトラブルにも有効とされています。

歴史

日本に伝わったのは中国からとされ、縄文時代初期の貝塚からは植物遺存体が見つかっています。

記録として残っているものは平安時代に編纂された「倭名類聚抄(わみょうるいじゃしょう)」で、当時の呼ばれ方は「岐多岐須(きたきす)」、「宇末布々岐(うまふぶき)」と書かれていましたが、中国の読み方は「悪実(アクジツ)」や「牛蒡子(ごぼうし)」と読んでいました。その後、日本での従来の和名でなく、「牛蒡」が使われるようになりました。

今日ハーブ療法で使われているのは根ですが、かつては消化不良のときには葉を、肌を柔らかくするのに種子が使われていました。

偉人とハーブのエピソード

17世紀のイギリスを代表するハーバリスト、ニコラス・カルペパーは便秘や感染による熱、尿路結石の治療にごぼうの根を使っていました。

ウィリアム・シェイクスピアは植物にとても詳しく、芝居の台詞に多くの花やハーブを取り入れています。以下「トロイラスとクレシダ」の台詞の一部の抜粋です。

   棘のあるものを投げつけてやれば、くっついて離れないぞ。

ウィリアム・シェイクスピア

学名:Avctum lappa

読み方:アウクトゥム ラッパ

Avctum

ギリシャ語のarktos「熊」に由来します。

lappa

牛蒡のラテン語名です。

あとがき

今回はごぼうについての解説をしました。

日本では野菜としての利用が主ですが、世界的には薬草としての側面が強いということを知れたハーブでした。

少しでも多くの人がハーブの魅力に気がついてくれるよう尽力していきます。

今回の記事はここまでです。またの記事でお会いしましょう。

 

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