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ハーブ解説 Part133

今回解説するハーブは、ほうれん草のように使うことが出来るアトゥレプレクスと有毒植物の代表格アトロパです。

Atropa

この名前だとピンとこない方が大半でしょうが、「ベラドンナ」という名前ならばご存知という方は多いかもしれません。そう、推理小説や戯曲で犯人が殺人をするときの方法、つまり毒殺に使われるハーブです。

Atropa belladonna

読み方:アトロパ・ベラドンナ

特徴

高さ1~1.5m、幅60~90cmまで成長します。よく枝分かれする茎20cm程の卵型の葉を持つのが特徴です。夏の間に紫褐色の鐘形の花が咲き、枯れずに残って萼がついたまま光沢のある実を付けます。

ベラドンナの英語名は「dwale(ドゥウァレ)」とも呼ばれ麻痺させるものという北欧の言葉が語源となっています。毒を持っていますが東ヨーロッパを中心に製薬産業のために栽培され、医薬品には欠かせないハーブとなっています。

薬用

様々なアルカロイドを含む催眠性のハーブで、口・気管・胃の分泌液を抑制する作用があります。内服では胃酸過多、胃潰瘍、腎臓結石、胆石、心筋梗塞、低血圧、手術前に投薬されることがあります。外用ではリューマチ、筋肉痛のリニメント剤、湿布薬、手術前の点眼液として利用されます。また、ホメオパシー療法では日射病や月経痛、急激な発熱状態と激痛を伴う疾患に処方されます。

当然ながら有毒なため、この植物と含まれるアルカロイドが法規制の対象となるため、専門の資格を持つ方のみ扱いましょう。

過剰摂取をした場合、口の乾き、声帯麻痺、瞳孔拡散、錯乱、呼吸困難を引き起こして最終的に死に至ります。さらに、触れるだけでもただれを起こし、食べると猛毒です。

栽培

日向か半日陰で水捌けの良い湿り気のあるアルカリ性の土壌を好みます。また、暖かく乾燥した気候だとアルカロイドの含有量が増えます。

歴史

薬用の応用価値があると共に、毒殺犯が使用したという恐ろしい歴史もあります。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「マクベス」にも登場し、デンマーク軍隊の征服の逸話が有名です。

学名の語源

belladonnaはイタリア語で「貴婦人の花」という意味で、かつてこの花から作った目薬を差し、目を大きく見せたことに由来します。この作用はベラドンナに含まれる散瞳作用によるものです。

Atropaはギリシャ神話に登場する運命の三女神の一柱Atroposに由来し、この女神は運命の糸を断つことからその毒性を暗示しています。

あとがき

今回はアトゥレプレクスとベラドンナについて解説しました。

実はベラドンナには英語名での呼び名がもう一つあり、「deadly nightshade(デッドリー・ナイトシェード)」です。これだけ聞くとファンタジー作品などで出てきそうな名前ですが、実際のベラドンナは本当に危険ですので、何度も書いてますが取り扱いには専門の資格を持つ方のみに限りますので、素人の方は絶対に使用してはいけません。

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今回はベラドンナの解説がメインになってしまいましたがここまでです。また次回の記事でお会いしましょう。

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