ハーブ一覧

ハーブ解説 Part132

今回紹介するのは中国漢方でよく使われるアストゥラガルス。いわゆる黄耆と呼ばれるハーブです。

Astragalis

約2000種類ほど存在する大きな属で、北半球の温帯に分布します。食用、家畜の飼料、ゼリー状のものを作るための食品添加物として利用されます。

中にはミネラルを蓄積するため鉱石産出の指標となったり、家畜に対して有毒なためロコウィードと呼ばれる品種も存在します。

殆どは花がきれいなため、観賞用に栽培されることが多いです。

Astagalis membranaceus

読み方:アストラガリス・メムブラナケウス

特徴

溝のある毛の生えた茎と12~18対の別れた複葉をもつ多年草で、初夏に長さ2cm程の黄色い花を咲かせ、長さ15cmの莢をつけ、中国漢方では黄耆(オウギ)と呼ばれています。

各種利用法

薬用

免疫機構、脾臓・肝臓、循環器系、泌尿器系への刺激、血圧降下作用があり、中国漢方では薬用人参と同様に伝統的な強壮薬に利用されます。また、ビャクジュツと合わせたとき、糖尿病、腎臓病、内臓の脱出、治りの遅い腫れ物にも効果が期待できます。

栽培

日向で水捌けの良い砂質の土壌で弱アルカリ性だと良いです。繁殖には春または秋に種を蒔きます。収穫は秋に根を掘り上げて乾燥させたものを煎じ薬やチンキ剤に加工しましょう。

Astragalus gummifer

アストラガルス・グミファー

特徴

背の低い常緑または半常緑の傘型をした低木です。耐寒性は-5℃、高さと広がりは共に30cm程で、棘に覆われた羽状の葉を持つのが特徴です。主に中等の高地森林や草原地帯で見られます。

実用

製薬産業、食品加工の安定剤、濃化剤として主に利用されます。歯磨き粉やプロセスチーズ、お菓子類にも添加されています。

あとがき

今回は中国漢方でオーソドックスなハーブを2種類紹介しました。

洋の東西を問わず、世界各地でハーブは様々な形で利用されているので、自身に合うハーブの使い方を模索してみてはいかがでしょうか?

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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

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