未分類

ハーブ解説 過去記事まとめ Part89

シーフェンネルとは?

この属は1種類からなり、黒海、地中海沿岸やイギリス海峡、ヨーロッパの大西洋沿岸地域の岩屋崖の間に見られます。

属名はギリシャ語のkrithu「大麦」に由来し、うねのある卵型の種子に因んでいます。

Crithumum maritimum

読み方:クリトゥムム・マリティムム

肉厚質の横に広がる多年草です。ウネのある茎は枝分かれし、白い粉をかぶった葉は丸みを帯びた披針形に分節し、夏には黄緑色の花が散形花序に咲きます。

英名のsamphireはフランス語のsamphiere「聖ペテロのハーブ」、「聖ペテロは漁師だった」の短縮形が語源となっています。

シーフェンネルと呼ばれていますが本物とはあまり似ている点はありません。

各種利用法

利用部位:葉

料理

葉はサラダ、バター煮、ピクルスに使用されます。

薬用

塩気のある強い方向性のあるハーブです。利尿、解毒、消化促進作用に加え、減量効果があるとされています。そのため肥満に効果が期待されるほか、腎機能不全、倦怠感にも利用されます。

栽培

野生種で耐寒性があります。日向の水はけの良い乾燥した土地を好み、内陸で育てる場合は暖かく覆われた場所及び寒い冬には保護が出来るような環境が必要です。

繁殖は種子が熟したらまくか、春に株分けをします。

収穫は春の終わりに全体を刈り取り、生のまま使用するか成分抽出液に加工するか、食用に利用しましょう。

歴史

このハーブは古くから海岸の岩や岸壁から集められ、ピクルスやサラダにして食べられていました。

ジョン・エブリンは著書「サラダ評論」の中で”脾臓に対する効き目、また便通を整え、食欲を増進させるほか、優れた効能があり、最近のハーブの中で最も素晴らしいものである。”と記しています。

またトレス・バートは「世界のスパイス百科」で”まるでセロリとケロシンを混ぜたようだ。

ロックサムファイアは時々マーシュサムファイアと混同されるのは、一般的にサムファイアと呼ばれているためである”と記録に残していました。

サフランとは?

球根性の多年草で約80種類ほど存在し、地中海から北東へ中国西部に及ぶ地域まで野生の品種が分布しています。

ほとんどの品種が観賞用か高山植物の標本として栽培される事が多いです。

属名のCrocusはギリシャ語のKrokas「糸」を語源とし、長い糸状の柱頭が由来です。

Crocus sativa

読み方:クロッカス・サティウァ

線のような葉に白い中央線の入る多年草です。秋に藤色の花が咲き、長い柱頭は黄色く、先端が三辺に別れているのが特徴です。

この品種は人工的に作られた3倍体の為、種子が出来ない不稔性となっています。なので自然界には存在しません。

各種利用法

料理

ケーキなどの焼き菓子、東洋の砂糖菓子、ソース類の着色料やイタリアのリゾット・ミナレーゼ、スペインのパエリア、フランスのブイヤベースの香味料に使用されます。

薬用

刺激性のある苦甘いハーブです。主に食欲増進や循環器系の刺激、月経の調整や血圧降下などの効果が期待でき、中国漢方では‘肝臓の活力停滞’、うつや月経困難症に内服されます。

サフランの中にはメドウサフランやイヌサフランなど有毒な品種も存在するため、混同しないように注意しましょう。

↓イヌサフランの記事はこちらです。
https://www.herbainformationstore.com/2020/08/08/colchicum/

実用

酒類の香味料や着色料、染料に利用され、純粋なサフランで染められた糸は鮮やかなオレンジ色をしており、偽物で染めた場合はお湯で赤くなり、すぐさま黄色に色あせてしまいます。

栽培品種で耐寒性があります。日向で水捌けの良い暖かな場所を好み、繁殖は春の終わりから球茎か小玉に分けて増やしましょう。この品種は夏の寒い地方でも栽培は可能ですが、花は咲かないので注意しましょう。

収穫は花が咲いたら摘み取り、雌しべを抜いて乾燥させます。長くは保たないため一年以内には使い切りましょう。

歴史

アラビア語でZa’fan「黄色」を語源とするこのハーブは、世界一高価なスパイスとされており、1kgを生産するのに花が約15万本及びおよそ400時間を必要なためです。

ペルシャ、インドを経て中国元の時代に伝わり、以降およそ4000年間使われています。その後11世紀に入り初期の十字軍の遠征以来、ヨーロッパや中東で盛んに栽培されるようになりました。

当時のサフラン栽培の中心地はスペインのヴァレンシア、ドイツのニュールンベルグ、イギリスのサフランボルデンでした。今日ではカシミールとスペインが中心となっています。

サフランの厳しい罰則

何世紀もの間高値で取引されていたサフランの中には、混ぜものや水増しによる取引が行われることがあったようです。

特に厳しかったのは15世紀のドイツニュールンベルグで、偽物だとばれた場合、その偽物と一緒に生き埋めにされたというあまりにも重い罰がくだされていました。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。