ハーブ一覧

ハーブ解説 過去記事まとめ Part88

Corydalisとは?

一年草、多年草約300種が広く北半球の温帯と低山帯に分布しており、筒状花で球根性、群生します。

Corydalis solida

塊茎の多年草で茎は直立性、葉はシダのように分裂し、春にはほぼ真っすぐな紫色の花が頂点に咲きます。

またそっくりな品種でCorydalis cava(コリダリス・カヴァ)が存在します。

違いは中空で塊茎を持ち、西寄りに分布しているという点です。

各種利用法

利用部位:塊茎

薬用

鎮痛作用があり、循環器系の刺激、鎮痙、吐き気防止、鎮静、抗菌作用があります。

また甲状腺、副腎皮質にも作用するという研究結果が出ているのです。

不眠症、月経痛、外傷、腰痛による興奮状態の鎮静に内服。

このハーブは少なくとも8世紀頃から鎮静剤として利用され、同世代の陳常子によるomission from the Materia medica(本草経より削除)で言及されています。

妊娠中の女性への使用は禁忌です。

栽培

園芸用の品種です、腐植土豊富な湿った土地を好みます。

夏には地表部分は完全に枯れていしまうため、植えた場所に目印をつけると良いでしょう。

繁殖は早春に種を蒔くか塊茎の休眠期に株分けで増やしましょう。収穫は休眠期の塊茎を煎じ薬に加工します。

キケマン属はデリケートなため丁寧に取り扱いましょう。

Crataegus (クラタエグス)

落葉性の高木と低木が存在し、棘のある品種が大半を占めています。

約280種類が存在し、ほぼすべての品種が北半球の温帯地域に分布しています。

サンザシ属は変化しやすく、そのため多くの俗名があり、およそ千を超える種名が存在するのです。

ここで簡単に紹介するのはC.monogynaha(クラタエグス・モノギナハ)は深い切れ込みと石のような種子が特徴。

また交雑品種も存在し、C.mediaと呼ばれています。

属名のCrataegusは硬い材質に由来し、ギリシア語のkratos「硬い」とagein「もつ」が合わさった単語です。

C.lavigata

英名:howthorn,may,quickset

主に来たヨーロッパで見ることが出来る落葉性の灌木または小木です。

枝は密生し倒卵形の葉があり、香りの良い白い花を咲かせるのが特徴です。

花後は暗赤褐色の実がなり、薬用で使われます。

英名にもそれぞれ由来があり、Mayは5月に開花することから、Quicksetは生け垣に使用されていることに因んでいます。

ホーソーンのエピソード

キリスト教以前の風習と深く関わりがあり、メイクイーンを選ぶメイイングという儀式が関係しています。

異教の時代、このメイのキングとクイーンに選ばれた人物はこの植物の成長の季節が終わると殺されてしまうという事があり、このことから現在のホーソーンが希望と死の両方のシンボルとなっています。また西洋では厄除けに用いられ、魔女や嵐を追い払うため、束ねた枝を屋外においていました。

各種利用法

利用部位:実

薬用

甘酸っぱい加温性のハーブです。末梢血行の促進、心拍、血糖値、冠動脈瘤の安定作用など、循環機能不全、あらゆる心臓疾患に内服されます。

またこのハーブは他の心臓に作用する植物と違い比較的毒性が少ないというのも大きな特徴です。

主にクイーンオブザナイト、シナノキ属、ヤドリギなどと合わせることが多いようです。

クイーンオブザナイト
シナノキ
ヤドリギ

ヨーロッパでは中世の時代から心臓病の治療薬として利用され、動悸や息切れなど心臓を取り巻く様々な症状に活用されてきました。後の研究で心臓ポンプの働きを強くしたり、心臓に出入りする血流量を健やかに保つ効果があるということがわかってきました。

エネルギーとしての働き

脈打つかのように血液と融合されて心臓やすべての器官、心と心臓へバイタリティーと同時に平穏で優しい気持ちを与えてくれます。怒りや失意、攻撃的な感情が邪魔をして心が閉じているときに、再び愛情を感じられるような働きをもたらしてくれます。

栽培

園芸用の品種で耐寒性があります。日向、日陰、アルカリ性の土壌を含みどんな場所でも育ちますが、日当たりの良い場所では花や実がよくつきます。繁殖は種子を集めて18ヶ月層積法で保存した種を早春に蒔きます。しかし、栽培変種の種子は発芽しないため台木に接ぎ木で増やしましょう。手入れは夏の終りから初春にかけて剪定し、秋に紅葉する品種は冬に刈り込みます。

実は熟したら集め、生あるいは調理して使用します。またまるごと乾燥させたものを成分抽出液やチンキに加工する他、絞ったジュースをフリーズドライにしてもいいです。

葉にはイモムシ、ケムシ、うどんこ病、さび病がつくことがあるほかナラタケが生えると急速に枯れるので気をつけましょう。
参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

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