今回は紹介するハーブは、欧州では雑草扱いされていますが可愛らしい青い花を咲かせるルリハコベというハーブです。
目次
特徴
同じ品種の中にはアカハナルリハコベとい品種も存在し、当時は青い品種の雌株だと考えられていました。属名のpoor man’s weather-glassという名前は、天気予報に関連し、光や温度によって花が開いたり閉じたりすることから名付けられました。
匍匐性の一年草及び多年草で、高さは2~5cmと低いですが広がりは15~30cmです。夏にサーモンレッドや青い花を咲かせ、四角い茎と卵型の葉が特徴です。
各種利用法
利用部位:全草
薬用
解熱、去痰、利尿作用があり、伝統薬として結核や肝機能不全、かんしゃく、リューマチの伝統的な内服薬がありますが、安全性に問題があり、現在では研究目的のみ利用されています。また、外用薬として、顔の艶に良い「ピンクパーネル水」というのも存在しています。
刺激性のサポニンを含み、この成分は抗ウィルス作用がありますが、有毒なククルビタシンを含んでいます。
栽培
日当たりが良く、乾燥するくらいの水捌けの良い土か、砂質の土壌を好みます。繁殖には気温16~18℃の頃に種を蒔くと良いでしょう。
収穫は夏に全草を刈り取り、生のまま利用するか、乾燥させたものを浸剤や抽出液、チンキ、粉末に加工して利用しましょう。
歴史
古代ギリシャ時代では薬用ハーブとして珍重されていましたが、現在では成分が明らかになったため今日では廃れてしまったハーブです。
anagallis
読み方:アナガリス
ギリシャ語で「笑うため」というanagelasuという単語が由来です。
あとがき
今回はルリハコベについて解説しました。
匍匐性できれいな青い花を咲かせるため、グラウンドカバーとして利用するのもいいかもしれないハーブですね。ただし、匍匐性=ランナーで増えるということが多いので、下手したら植えたら最後、庭を侵略されるということもあるかもしれないので、定植には気をつけましょう。
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今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。