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ハーブ解説 Part157

今回は南国のフルーツでお馴染み、沖縄では未熟果を野菜として食しているパパイアです。

Carica

カリカとよみ、南米原産の枝のない太い幹を持つ高木と低木合わせて22種が存在し、よく知られているのはC.papaya(カリカ・パパイア)で、皆さん実は学名で呼んでいたのです。かくいう私もパパイアは俗名だと思っていたので驚きでした。

C.papaya

 

特徴

洋ナシ型の果実と観賞用に栽培されている見た目にも食料にもなる植物です。

直径70cm以下の掌状に葉をつける常緑樹で、果長は45cmと大きくなります。

果皮は非常にかたく、果肉はオレンジ色であり、真ん中の空洞には黒い種がぎっしりと詰まっているのが特徴です。

パパイアにはタンパク質を分解する酵素パパインという成分が含まれ、葉と種子に含まれています。

アメリカ産のポウポウという植物やカスタードアップルにもタンパク質分解酵素を含んでいますが、パパインとはまた別の成分です。

通常なら果実を採るには雄株と雌株の両方が必要ですが、今日ではC.p”solo”のような雌雄同株の品種も存在します。

各種利用法

利用部位:葉・実・種子・樹液

料理

熟した実はデザートやサラダにして食べられており、種子にはクレスとマスタードを併せ持った香りを持ち、原産地である南国ではスパイスとして使われています。

しかし、種子には催吐作用があるため、大量に摂取するのはNGです。また、肉を軟らかくするために生の葉や種子が利用されることがあります。

薬用

酵素を豊富に含むハーブで、タンパク質の消化促進、腸内寄生虫の駆除作用や傷跡を薄くする効果があります。

内服では消化機能不全に、外用ではぎょう虫や回虫などの寄生生物の駆虫に利用されます。

実用

酵素のパパインはチューインガムの製造、ビールの不純物の除去からシロアリの防止、ウールやシルクの縮れ防止など、生産から工業まで幅広く使われています。

栽培

日当たりが良く、湿り気のある肥沃な土壌と高温多湿を好みます。気温は最低13~18℃を維持しましょう。繁殖は24~30℃の真夏日が適しており、塾した実から種をとって蒔きましょう。

収穫

葉は必要に応じて摘み取り、種子は塾した実から採取し生で使用しましょう。酵素のパパインは主に樹液から採取し、乾燥させたものを薬品や工業で利用します。

歴史

コロンブスがアメリカ大陸を発見する前から栽培され、アジアに伝わったのは18世紀頃だと言われています。

あとがき

今回はパパイアについて解説しました。

パパイア=南国のフルーツで、デザートにしか用途がないのでは?と思っていましたが、実は日常生活でいつのまにか口にしているというハーブでした。

ちなみに店で売っているロールキャベツ等の巻いてある紐。あれも実はパパイアなんですよ。こんな風にハーブは意外と遠いように見えて実は身近な存在なのです。

今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。

拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

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@けむさん
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参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社

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