Part428~Part440

ハーブ解説 Part431

今回はキジカクシ科の「ブッチャーズブルーム」について。

ブッチャーズブルーム 生態

常緑の多年草で、葉のような見える濃緑色の葉状枝の先端には棘がある。

雌株には晩秋から冬にかけて赤いベリーが実る。南ヨーロッパ一帯に生育し、森林地帯でよく見られる。

ブッチャーズブルーム
伝統的利用法

利用部位:根茎・根

和名ではナギイカダと呼ばれ、根茎と根を調整した生薬製剤には
静脈瘤
体液滞留

関節炎
などの治療として用いられていました。

ほかにも霜焼けの緩和やイボの改善の湿布に外用として利用されていた。

さらに花には瀉下作用があると考えられ、古代ギリシア時代の医師ディオスコリデスはこの植物が腎臓結石の薬としても使われていた記録が残っている。

ブッチャーズブルーム
科学的利用法

下肢の痛みやだるさ、大腿部の痙攣、下肢のむくみ、かゆみなど血管と血液循環に関連する症状を改善する研究がほとんど。

根を調整した生薬製剤を内服したり、下肢にクリームとして塗布することで症状が緩和するということが研究で示唆されている。

さらに根を調整したものは
抗炎症作用
抗菌作用
抗真菌作用
等があることが示されている。

ブッチャーズブルーム
まとめ

伝統的に体液の滞りを治すのに使われ、現在では抗炎症作用と抗菌作用があるということがわかっている。

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Kemu
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