エッセンシャルオイル解説

Part12 ウィンターグリーン

今回は蒸留にちょっと手間のかかる“ウィンターグリーン”について解説。

ウィンターグリーン
概要

学 名Gaultheria procumbens L.
英 名Winnter green
別 名冬緑油
科 名ツツジ科

採油部位と製法
葉を水蒸気蒸留。採油率は0.7%

主な生産地
カナダ、ネパール、中国

1750年頃、カナダケペック州の開業医、ゴルティエ博士に因んで名付けられた、カナダと北アメリカに生育する植物。

木の幹は果物のブドウのようで、高さは15cm程度。7-9月にツボ状の長さ7.5mmの白い花を結ぶ。

古くはアメリカのインディアンが薬草として利用していたため、アメリカ独立戦争の時にはこの植物の葉を中国茶代わりにしていたため、「Tea berry」と呼ばれていた。

精油採取の際は、精油が配糖体として存在しているため、酵素処理が必要。その方法は50度のお湯に一晩漬けて、それから蒸留するとされている。

主成分

・サリチル酸メチル
・α-アサロン
・ヘキセナール
・トリアセトン

性状と香調

無色から赤褐色で、強い清涼感のある香りを有する液体。

機能性

◇抗炎症作用
◇鎮痛作用
◇鎮痙作用
◇抗リウマチ作用
◇鎮静作用
◇血小板活性抑制作用

医薬品のアスピリンに似た効果があり、1mlは1.4gのアスピリンに相当する。

有用性

○リウマチ
○関節痛
○筋肉痛
○頭痛・歯痛止め
○血液サラサラ効果

アスピリンアレルギー体質の人は使用注意。また、皮膚刺激が強いため濃度には注意する。

スポーツマッサージにはドーピング剤として疑問が持たれるため、公式競技前には使用しないことをおすすめする。

医薬品と相互作用があるため注意。

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Kemu
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