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ハーブ解説 Part18 ローズ1

今回紹介するのは皆さんご存知ローズですが、ハーブの視点で解説していきたいと思います。

作用としては、落ち込んだ気分をあげる、抗うつ作用や、緩んだ組織を引き締める収れん作用など、様々な効果があります。

特徴

ハーブとして使われるバラは、「オールドローズ」と呼ばれる品種で、華やかな香りが特徴です。

その歴史は古く、紀元前前から遡ります。

学名:rosa

各種利用法

料理

花はお菓子作りに使え、冷たいお菓子に利用できます。また、砂糖漬けなどもおすすめです。

ハーブティー

甘く、上品な香りで、かつて「若返りの薬」として、珍重され、クレオパトラがこよなく愛していました。

気分が落ち込んでいるときや、疲れているときにおすすめで、明るく、前向きな気持にさせてくれます。

美容・健康

  • 肌を引き締める収れん作用や、消化器系の不調を改善する緩下作用、様々な女性の症状のトラブルに効果が期待できます。
  • 精油は美容効果が高く、様々な化粧品や香料に使われています。

栽培

バラの苗は裸苗として売っていて、理想はバラの栽培で使われた土は使わずに、予め土を作り、苗を水に1時間程浸けておきましょう。

風通しが悪いとハダニやカイガラムシが付くので、注意しましょう。

歴史

紀元前の壁画には既に描かれており、1888年にイギリスの考古学者がエジプトの墳墓で、5弁のバラを発見しています。

王妃クレオパトラは、アントニウスに初めてあったとき、バラの花弁を20センチ敷き詰めたほか、自身の船の帆にバラの香りを染み込ませるなど、様々なエピソードが残っています。

医者であり哲学者、ヒポクラテスは、あらゆる産婦人科の病気に使うことを奨励しました。同じく軍医のディオス・コルデスは、目や耳の病気、頭痛などにバラを処方したとされています。

ナポレオンの妃、ジョセフィーヌが、園芸師のデュポンと協力し、バラの人工交配に挑戦しました。そして、中国から四季咲きのバラ、チャイナローズと掛け合わせたことにより、ばらの一大革命を起こしました。

1867年に”ラ・フランス”という品種が登場し、これ以降を「モダンローズ」、これ以前を「オールドローズ」と1966年に全米バラ協会が承認しました。

まとめ

人の歴史の始まりと共にある芳香植物の一つで、その当時から美容効果が認められ、様々な偉人も愛した歴史のあるハーブです。

学名:rosa

ケルト語のrhodd「赤」からギリシア語のrohcdon「ローズ」となりました。

あとがき

今回はバラについて解説しました。

次回、紹介しきれなかったオールドローズ達の解説をします。

著:白鴉マキト

 
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