香りの逸話と歴史

ハーブの歴史 Part8

今回は古代ローマ時代の食通“アピキウス”についてのお話。

そもそもアピキウスって
どんな人物?

紀元前1世紀の贅沢愛好家で『料理帳(De Re Conquinaria)』という本の執筆者で後に食通として歴史に名前を残した人物。

ちなみにアピキウスは「大食漢」という意味でコックや美食家から付けられた渾名という説がある。

料理帳の記述

彼の描いた本の中で多くのハーブを取り上げ、「畑のハーブ」と呼ばれるものがあった。

それは生のままでも、ブイヨンやオイル、ビネガーと一緒に使う、あるいはクミンの種子を加えて料理としても出したという記録がある。

さらに芳香性のハーブは種子だけでなく、スパイスで味をつけた塩は不老不死の霊薬であると考えられていました。

ほかにもパセリの種子をラヴィッジの種子の代わりとして使用するのを勧めていたのです。

当時のレシピ
ハーブはどのように使われていた?

ソースフォースミート(詰め物用の味付きひき肉)にマジョラムやサラダ・ロケット、タイムの種子が使われた。

モルタリア(mortaria)という料理はコリアンダーやフェンネル、ラヴィッジ、ミントの生の葉を蜂蜜や酢、ブイヨンなどですりつぶしたもの。

現代で言うサラダ用のドレッシングやスープの原型です。

まとめ

アピキウスは食通として知られ、料理帳を全10巻を書き残した人物。

昔も現代のようなハーブの使い方をしていた。

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Kemu
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