香りの逸話と歴史

ジュニパー

ジュニパーって?

ヒノキ科のハーブでお酒の原料になったり、ジビエ料理の臭み消し、飲料の香り付けと幅広く利用できるハーブ。

そんなジュニパーについて、詳しく掘り下げていきます。

ジュニパー 概要

◇学名:Juniperus commnis L.
◇和名:セイヨウネズ
◇英名:juniperberry
◇仏名:genévirier
◇花言葉
・新居へようこそ
・保護

常緑樹(全ての季節を通して葉が緑色の木)で、
・北米
・ヨーロッパ
・アジア北部
・アフリカ北部
などの比較的寒い地域が原産の低木。

雌雄異株で性別が分かれているため、実をつけたい場合は雄株と雌株を用意する。果実は直径6~9mmで、熟すのには2~3年かかる。

一本の木に熟した実と未熟な実が混在するため、熟したものだけを収穫する。

もとは薬用酒であった蒸留酒のジンが、ジュニパーベリーの風味なのは有名な話。

かつてのフランス病院では、清浄感のある香りがする小枝を焚いて、空気を綺麗にしていた。

また、ネイティブ・アメリカンは葉を香として利用していた。

古代エジプトでの
使われ方

古代エジプト人は、ジュニパーの香りについてすでに知っており、最も有名なのは“キフィ(kyphy)”という香料。

様々なブレンドがあり、
・眠りを誘う
・夢を快くする
・悩みを和らげる
などの効能をもつ芳香植物が選ばれ、いずれにもジュニパーベリーが使われた。

スパイスとしての
ジュニパーベリー

スパイスとして肉料理、特にシカやうずらといったジビエ料理に使われる。

枝や葉を燻して肉料理の香り付けに使われることもあり、健胃、整腸、利尿作用がある。

ABOUT ME
Kemu
毎日ハーブのあれこれについて更新しています。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です