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ハーブ解説 Part05 ネトル

今回はネトルという、イネ科の植物について解説します。

ネトルとは?

高さ30~50センチほどの高さで、葉や茎に触れると赤く腫れてしまいます。これは棘毛と呼ばれる棘があるためです。

学名:Urtica dioica L

読み方:ウルティカ・ディオイカ

urtica

チクチクするという古代ラテン語に由来します。

dioica

雌雄異株という意味です。

歴史

薬効が発見されたのは古代ギリシャ時代で,後にヨーロッパ諸国で重要なハーブとして大切にされてきました。

ネトルの語源

アングロサクソン語で「針」という意味で、茎からとれる繊維が裁縫や布づくりに利用されたから。という説もあります。

各種利用法

料理

若葉を茹でてほうれん草のように食べることもできます。

茎や葉には棘があるので、食す際には必ず火を通してから。

健康

抗ヒスタミン作用があり、アレルギー症状の緩和に役立ちます。さらに、鉄分を多く含むため、貧血予防や血液の浄化に役立ちます。

栽培

  • 気 温・・・高温多湿に弱い為、風通しの良い土壌で育てましょう。
  • 害 虫・・・風通しが悪いとカイガラムシが付きやすいです。
  • 注意点・・・匍匐性の根で地面を侵略するので、庭には植えないように。

あとがき

今回はあまり知られていないであろう、ちょっとマイナーなハーブについて紹介させていただきました。

このように、ハーブと呼ばれる植物は何百種類とあるので、どんどん情報を載せていきたいと思います。

皆さんもハーブについて調べてみると、思いもよらぬ発見があるかもしれないので、是非調べてみては如何でしょうか?

参考文献

  • ハーブのすべてが分かる辞典 ジャパンハーブソサエティー ナツメ社
  • ハーブと精油の基本事典 林真一郎 池田書店
  • ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
  • ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
  • ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
  • ハーブ図鑑 ガイアブックス ジェニー・ハーディング
  • ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫

著:白鴉マキト

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Kemu
毎日ハーブのあれこれについて更新しています。

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