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ハーブ解説 Part234

今回は、見た目は完全に観賞用ですがれっきとしたハーブであるカリフォルニアポピーについて解説していきたいと思います。

Eschscholzia carifornica

読み方:エスコスコルジア・カリフォルニカ

耐寒性の一年草または単遠征の多年草の一種で、繊細な切れ込みの入ったブルーグリーンの葉と直径5~7cm位の黄色がかった橙色をした花を咲かせるのが特徴です。この品種を含む8~10種が北アメリカの西部や南西部の海岸地域に分布しており、特にこの品種は海岸地域で野生のものが見られます。また、この花はカリフォルニアポピーという名前からアメリカのカリフォルニアの州花に指定されています。

乾燥した日当たりの良い土地では人気があり、栽培の手軽さに加えて黄色やクリーム色、ピンク、赤といったカラーバリエーションが豊富なこと、一重咲きや八重咲き、半八重咲きなどの咲き方にも個性が出ることが人気が高い理由のようです。曇りの日や雨がちの日には花が閉じるという特性もあります。

この植物の樹液は水のようにサラサラしていて、穏やかな鎮静作用があります。この作用は本物のケシから取れる成分の作用ににていますが、こちらはより穏やかで中枢神経を抑制する作用がありません。さらに北米の先住民たちは歯痛を抑えるのに利用していたようです。

各種利用法

薬用

苦い鎮静性のハーブで、鎮痛、鎮痙、発汗、利尿作用があります。主に神経の緊張や不安、失禁(特に小児)に内服します。筋肉の弛緩作用もあるので生理痛や筋肉のこりにも有効です。

ブレンドの一例

不眠や考え事、心配事で眠りが浅い時
単品で利用することはもちろん、パッションフラワーリンデンスカルキャップ、バーベインもおすすめです。

生理前症候群や更年期障害
ローズやゼラニウムと合わせると良いでしょう。

あとがき

今回はカリフォルニアポピーについて掘り下げてみました。

目で楽しむこともでき、薬としても有用なこのハーブはケシの仲間なので少し危険かもしれませんが、本物のケシとは似て非なるものなのできちんとした人のもとで扱う分には大丈夫なような気がしますね。それでも薬用に使われているので扱いには安全を第一にお願いします。

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今日まで書き続けることができたのは読んでくださっている人のおかげです。本当にありがとうございます。拙い記事ではありますがこれからも書き続けていこうと思うので、どうか応援して下さると大変嬉しく思います。

今回の記事はここまでとなります。また次回の記事でお会いしましょう。

参考文献リスト

・ハーブのすべてが分かる辞典 ナツメ社 ジャパンハーブソサエティー
・ハーブの歴史百科 原書房 キャロライン・ホームズ
・ハーブの歴史 原書房 ゲイリー・アレン
・ハーバリストのための薬用科学 フレグランス・ジャーナル社 アンドリュー・ペンゲリー
・ハーブティー辞典 池田書店 佐々木薫
・ハーブ大全 小学館 リチャードメイビー
・ハーブ大百科 デニ・バウン 誠文堂新光社
・エッセンシャルオイルデクレファレンス 第6版
・エドワード・バッチ著作集 BABジャパン エドワード・バッチ

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