エッセンシャルオイル解説

Part33 カンファーオイル

カンファー(ホワイト)
概要

学名:Cinnamomum camphora Siebold
英名:Camphor
科名:クスノキ科

採油部位と製法

枝と葉を水蒸気蒸留。採油量は2%。

主な生産地

・日本
・台湾
・中国
・インドネシア

日本には古くから自生し、クスノキに関する記述が古事記や日本書紀にも残っている。大きな特徴は、樟脳(d-ボルネオール)を大量に含んでいること。

樟脳は霊薬としても珍重され、東方見聞録(著:マルコポーロ)によると、黄金と同等の価値で取引され、非常に重要な位置を占めていた。

製造方法は古くから確立されているが、合成香料の台頭によって日の目を見ることは少なくなった。

一般的にはカンファーオイル(ブラウン・クルード)を蒸留後さらに分留してカンファーを除去することでホワイトオイルが出来上がる。

性状と香調

ほとんど無色。強い樟脳の匂いを有する液体。

主成分

・カンファー
・サフロール
・1,8-シネオール
・α-ピネン
・α-フュムレン
・カンフェン
・α-テルピネオール
・β-カリオフィレン
・サビネン
・β-ピネン

機能性

・鎮痛作用
・気管支炎症充血緩和作用
・強心作用
・抗菌作用
・抗真菌作用
・血圧増加作用
・防虫作用
・抗咽頭炎作用

有用性

◇消臭芳香防虫剤
◇発赤薬
◇カンフル薬
◇気管支炎治療

ケトン類が多いため、乳幼児、妊婦、授乳中の女性、てんかん患者には使用しない。
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